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タケカレハ
学名:Euthrix albomaculata

♂(2007.6.7)
Data
和名 タケカレハ
開張 ♂:42〜51mm
♀:52mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 5〜8月
食べない
 幼虫はイネ科のタケ,ススキなどの葉を食べる。
解説 タケ類を食べるカレハガ。
一見アカイラガを巨大化したような色彩・形をしている。
成虫はあまり見かけないが、幼虫は普通に見られるので、目に付かないだけのようだ。
ヨシカレハ似るがヨシカレハでは前縁寄りの白紋が非常に小さく、外横線も緩やかに曲がるのに対し、本種では前縁寄りの白紋が比較的大きめ、外横線やや強めに曲がり、外側沿いは単色に縁どられるなどの違いがある。
♂の触角は羽毛状に大きく発達するが、♀では櫛歯状。
 
国内に生息するEuthrix属は以下の3種。
和名/学名 分布
タケカレハ
Euthrix albomaculata
北海道,本州,四国,九州
タケヒメカレハ
Euthrix laeta sulphurea
本州,対馬
ヨシカレハ
Euthrix potatoria bergmani
北海道,本州,四国,九州
 
写真は4月7日に幼虫を採集したものを飼育、羽化させた本種を撮影したもの。
本種の食草は豊富にあるササなので飼育に困ることもなく、どんどんと大きくなっていき、5月上旬頃には終齢幼虫となり、5月16日前後に繭を作った。そして、6月7日に♂として羽化した。
後に♀が自宅の外灯に飛来し、撮影することができた。♀はそのまま産卵し、飛び立った後も近くの角材の側面に卵を産み付けるなど、産卵場所は特に気にしないようだった。卵は模様の入った綺麗なマスカットグリーンであった。
PHOTO

ライトトラップに飛来した♂@
(2021.8.5 岩手県)

ライトトラップに飛来した♂A
(2021.8.5 岩手県)

♂@
(2007.6.7)

♂A
(2007.6.7)

♂B
(2007.6.7)

♂C
翅をバタバタさせて飛ぶ前の準備運動をしている。
(2007.6.7)

死んだ真似をする本種
触れると飛んで逃げるだけではなく、コロっと下に落ちて死んだ真似もする。
(2007.6.7)

外灯に飛来した♀@
(2011.7.3)

外灯に飛来した♀A
(2011.7.3)

外灯に飛来した♀B
(2011.7.3)

産卵
(2011.7.3)


(2011.7.4)

幼虫
飼育開始時の写真。
(2007.4.7)

ササの葉を食べる幼虫
(2007.4.8)

終齢幼虫
(2007.5.19)


(2007.5.19)
 
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