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クロシタアオイラガ
学名:Parasa hilarula

クロシタアオイラガ(2007.6.7)
Data
和名 クロシタアオイラガ
開張 23〜39mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 5〜6、8〜9月  山地では7月。
不明
 幼虫はサクラ,ウメ,クヌギ,クリ,ケヤキ,カキなどの葉を食べる。
解説 明るい緑色が綺麗なイラガ。
枯れ始めた葉のように、翅の外縁が茶色をしている。
幼虫は地色の緑に赤,青,黄色と色とりどりの美しい模様をしているが、毒のある太い棘(刺毛)を持っており、触れると危険と思われる。
本種は台湾・中国に生息するParasa sinicaとされていたが、別種であることが判明し、Parasa hilarulaとなった。
 
国内に生息するParasa属は以下の3種。
和名/学名 分布
クロシタアオイラガ
Parasa hilarula
北海道,本州,四国,九州,対馬
ヒロヘリアオイラガ
Parasa lepida lepida
本州(関東・北陸以南),四国,九州,沖縄島
アオイラガ
Parasa consocia
本州,四国,九州
 
写真は6月7日に近所の塀に止まっていた本種を採取して撮影したもの。
この日の朝、出勤時に近所のコンクリートの塀に緑色をした本種を見つけ胸躍ったのだが、近くには小学生の通学を安全のために毎朝見守っているグループのおじいさんが目を光らせており、さすがにそのそばでバックを開けて容器に本種を採取する度胸はなく、素通りするしかなかった。運よく定時で帰宅することができ、8時間も経ているので半ば諦めかけながらも、一目散に本種がいた塀に行ってみるとありがたいことにまだ止まっていたのですぐに採取して撮影することができた。
PHOTO

横から見た本種
(2007.6.7)

上から見た本種
(2007.6.7)

幼虫
クヌギの幹で見つけた。
太い棘には毒があり、刺毛と呼ばれる。
(2006.8.18)
 
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