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ウスマダラオオヒロズコガ
学名:Morophaga fasciculata

ライトトラップに飛来した本種(2016.9.9)
Data
和名 ウスマダラオオヒロズコガ
開張 ♂:14mm
♀:15〜19mm
分布 本州,九州
出現期 6〜9月
不明
 幼虫は多孔菌科(オオミダレアミタケ)を食べる。
解説 ヒロズコガの一種。
前翅は淡褐色と暗褐色の斑模様で、暗褐色の太い横帯が前縁沿いに2つと後縁中央付近に1つある。
本種は同属のマダラオオヒロズコガとヤエヤママダラオオヒロズコガと酷似し、正確な同定には交尾器を見る必要がある。「日本産蛾類標準図鑑V」(学研)ではマダラオオヒロズコガの分布域は本州のみで神戸で7月に得られているとありながら図示されているものは石垣島産になっていたりと混乱しているが、学名などから察するに明らかに本種より南方系の種類で、もう1種は沖縄島以南であることから確実な同定ではないがウスマダラオオヒロズコガとした。
海外では朝鮮半島南部,ロシア南東部に分布している。
 
国内に生息するMorophaga属は以下の6種。
和名/学名 分布
アトモンヒロズコガ
Morophaga bucephala
北海道,本州,四国,九州,沖縄島,伊江島
ウスマダラオオヒロズコガ
Morophaga fasciculata
本州,九州
マダラオオヒロズコガ
Morophaga formosana
本州
ヤエヤママダラオオヒロズコガ
Morophaga iriomotensis
沖縄島,石垣島,西表島
シイタケオオヒロズコガ
Morophagoides moriutii
本州(宮城県,茨城県,長野県,愛知県,京都府,大阪府,兵庫県,岡山県),四国(高知県,愛媛県)
ウスリーオオヒロズコガ
Morophagoides ussuriensis
北海道,本州(青森県),対馬
 
写真は9月9日の夜、神奈川県南部の標高100m付近の林内に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種
(2016.9.9)
 
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