ウスバフユシャク | |
学名:Inurois fletcheri | |
![]() ウスバフユシャク(2008.1.6) |
Data | |
和名 | ウスバフユシャク |
開張 | 21〜30mm |
分布 | 北海道,本州,四国,九州 |
出現期 | 12月中旬〜2月中旬 12月下旬が最盛期。 |
餌 | 食べない 幼虫はサクラ,モモ,ナシ,ウメ,リンゴ,コナラ,エノキ,カエデの葉を食べる。 |
解説 |
冬に出現するフユシャク。 2本の横線と1対の黒点をしている。 模様はクロテンフユシャク(Inurois membranaria)とよく似ているが、本種は内横線がほぼ直角にカーブし、外横線がクロテンフユシャクほど角ばらない。更に本種は外横線の後方が白く縁取られる。 冬の蛾を探そうと山道を歩き回り、春には花見客で賑わうサクラの多い場所でサクラの幹にチョウのように翅を立てた状態で止まっている本種を見つけることができた。表の翅を見たいため、触れてみるとまったく動かずポトリと落ちたので死んでいるのかと思ったが、更に弄るとやっと歩き出したが飛ぶことはなかった。 更に2007年元旦には公園ですんなりと木柵に止まっていた本種を見つけることができた。その周辺もサクラが立ち並んでいた。1月19日には外灯に飛来した本種を撮影できた。 2月11日の夜にクヌギやコナラ,サクラのある雑木林内を探索したところ、クロテンフユシャクと共に本種も交尾している姿を観察することができた。 |
関連リンク | フユシャクガ |
PHOTO | |
![]() 色の濃い♂ 玄関の外灯に飛来した個体。この個体は色が濃い。 (2007.1.19) |
![]() ♂@ 林道の標識の裏に隠れていた個体。 (2007.1.14) |
![]() ♂A (2007.1.14) |
![]() 桜の木に止まっていた♂ 日中にフユシャクを探し求めて、本種と初めて出会った個体。 (2006.12.30) |
![]() 横から見た♂ (2007.1.14) |
![]() 横から見た♂ サクラの幹でチョウのように翅を立てた状態でじっとしていた。 一日かけて見つけただけに本種を見つけた時は報われた気がした。 (2006.12.30) |
![]() 木柵に止まる♂@ 公園の木柵に止まっていた個体。周囲はやはりサクラが並んでいた。 (2007.1.1) |
![]() 木柵に止まる♂A 外横線が角ばらないことと、後方に白い縁取りがあるのが本種を見分けるポイント。 (2007.1.1) |
![]() 林道にあった標識の裏の隙間に隠れていた。 (2007.1.14) |
![]() 交尾@ ♀に引きずられているところ。 (2007.2.11) |
![]() 交尾A ♂が♀から離れたところ。 (2007.2.11) |
![]() 交尾B 右の♀と交尾しようとしている。♀の保護色効果も強力。 (2007.2.11) |
![]() ♀@ ♀には翅が無い。 (2007.2.11) |
![]() ♀A (2007.2.11) |
![]() ウスバフユシャクの♀B (2007.2.11) |
![]() 上から見た♀ (2007.2.11) |
![]() 横から見た♀ (2007.2.11) |
![]() 前から見た♀ (2007.2.11) |
![]() クモの巣に掛かっていた死骸 (2007.2.12) |
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クロテンフユシャクとの相違点 | |
![]() ウスバフユシャク 内横線が直角。 外横線はほとんど直線的。 色は茶色を帯びる褐色のものが多いが、個体差があり、白っぽい個体も見られる。 (2007.1.19) |
![]() クロテンフユシャク 内横線が鈍角。 外横線が前縁付近でカーブを描いている。 色は白っぽく、個体差による違いはほとんどない。 (2007.2.10) |