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チャバネフユエダシャク
学名:Erannis golda

♂(2008.12.27)
Data
和名 チャバネフユエダシャク
開張 36〜45mm
分布 北海道,本州,四国,九州,沖縄島
出現期 12〜2月
食べない
 幼虫はコナラ,クヌギ,ヤナギ,ブナ,バラ,ニレ,カバノキ,ツツジなどの広葉樹の葉を食べる。
解説 真冬に現れる蛾。
夜行性でよく灯火に飛来する。
♂の翅の模様は暗褐色の太い帯模様が2本あるものと、細い横線が1本あるタイプがある。
クロスジフユエダシャクPachyerannis obliquaria)に似ているものもいるが、本種のほうが大型で前翅前縁が丸みを帯びない。
♀には翅がなく白地に黒い斑模様をしており、♂とはかけ離れた容姿をしている。出現期もクロスジフユエダシャクが11〜12月に多いのに対し、本種は1月に多い。
幼虫は黒色・橙赤色・白色からなるカスリ状で、側線以下は黄色。
春に出現し、5月上旬に土中に潜り蛹となる。
 
トップの写真は、12月27日に日中に木に止まっているところを撮影したもの。本種は夜行性で外灯にはよく飛来するが、日中に見つけるのは難しく、今回が初めてであった。
下の♂の写真は自宅の玄関の外灯に飛来した本種を撮影したもの。去年の冬からまだ1匹も飛来していなかったが、2007年1月10日には本種が2匹も飛来した。やはり1月は本種の最盛期のようだ。翌年の1月6日には、日中にウメの木に止まってじっとしている♀を見つけることができた。
幼虫は近所のササ類が生い茂る山道沿いのタブノキの幼株で発見した。
関連リンク  フユシャクガ
PHOTO

♂@
自宅の外灯に飛来し、玄関のドアに止まったところを撮影。
(2008.1.12)

♂A
(2007.1.10)

♂B
(2007.1.10)

♂C
(2007.1.10)

♂D
(2007.1.10)

♂D
(2007.1.10)

木に止まる♂
(2008.12.27)

♂の頭部のアップ
(2007.1.10)

太い帯模様のある♂
年越しそばを食べた直後に、玄関に来ていた本種を撮影したもの。暗いため懐中電灯を照らしながら撮影したため、鮮明な写真が撮れなかった。
(2006.1.1)

♀@
♀には翅の痕跡すら無い。
(2007.1.3)

♀A
雑木林の林道の木柵でクモの巣に引っ掛かっていた本種の♀を見つけることができたが、残念ながら死骸だった。
(2007.1.3)

♀B
クモの巣に引っ掛かって死んでいた。
(2007.1.3)

ウメの木に止まっていた♀@
日中に発見した。
(2008.1.6)

ウメの木に止まっていた♀A
日中に発見した。
(2008.1.6)

ウメの木に止まっていた♀B
日中に発見した。
(2008.1.6)

幼虫@
タブノキと思われる幼株にいた。
(2013.4.20)

幼虫A
(2013.4.20)

幼虫B
(2013.4.20)

幼虫C
この写真だけコンデジ(DSC-WX200)で撮影。
(2013.4.20)
 
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