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ヒメノコメエダシャク
学名:Acrodontis kotshubeji

外灯に飛来した♂(2012.11.16)
Data
和名 ヒメノコメエダシャク
開張 ♂:48〜53mm
♀:47〜50mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 10〜11月
樹液,腐った果実
 幼虫は広食性で様々な広葉樹の葉を食べる。
解説 晩秋に出現する大型のエダシャク。
成虫は地味な蛾でややクワコを思わせる姿をしている。
♀の前翅頂は♂よりも突出する。
同属のオオノコメエダシャクと酷似するが、色彩が濃く、前翅の中横線が明瞭に出る傾向があるのに対し、本種では色彩が淡く、中横線も不明瞭。更に本種の後翅の内・外横線間は比較的離れている。
幼虫は白地に細かな黒い縦筋と黄色い斑紋がある特徴的な容姿をしている。オオノコメエダシャクも似た色彩をしたものがあるが、側面の黄紋が本種では少なく前方に2つしかないようだ。
海外ではロシア南東部に分布している。
 
国内に生息するAcrodontis属は以下の4種。
和名/学名 分布
オオノコメエダシャク
Acrodontis fumosa
北海道(南西部),本州,四国,九州,種子島
ヒメノコメエダシャク
Acrodontis kotshubeji
北海道,本州,四国,九州,対馬
タンチャメノコメエダシャク
Acrodontis tanchame
奄美大島,徳之島,沖縄島
マダラノコメエダシャク
Acrodontis yazakii
奄美大島,沖縄島
 
トップの写真は11月16日の夜、林縁の駐車場の外灯に飛来していた♂を撮影したもの。個体数は多く、屋外トイレにもよく飛来していた。幼虫の写真は4月30日に小川沿いのシソ科の葉に止まっていたもの。食べてはいなかったので樹木から落ちてきたのかもしれない。
PHOTO

外灯に飛来した♂
(2012.11.16)

屋外トイレの明かりに飛来した♂
(2012.11.16)

木の葉上の♂
(2010.11.13)

♀@
(2009.11.20)

♀A
(2016.12.3)

♀B
(2016.12.3)

幼虫@
(2025.4.30)

幼虫A
(2025.4.30)

幼虫B
(2025.4.30)

幼虫C
(2025.4.30)
 
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