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ムラサキアツバ
学名:Diomea cremata

羽化させた個体(2024.7.23)
Data
和名 ムラサキアツバ
開張 約25mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 5〜8月
樹液
 幼虫は菌食性で、サルノコシカケ科(カワラタケ),キシメジ科(シイタケ)を食べる。
解説 紫色を帯びたムラサキアツバの一種。
翅は暗紫褐色で、外横線は黒色で外側に白点列があり、前縁付近は黄白色紋がある。
同属のヨツモンムラサキアツバと酷似するが、本種では後翅内側付近に発達した黒色紋がないことで区別できる。
海外では、朝鮮半島,ロシア南東部に分布している。
 
国内に生息するDiomea属は以下の5種。
和名/学名 分布
ムラサキアツバ
Diomea cremata
北海道,本州,四国,九州,対馬
ヨツモンムラサキアツバ
Diomea discisigna
本州,四国,九州,対馬,屋久島,沖縄島,石垣島,西表島
ナカオビムラサキアツバ
Diomea yanagitai
奄美大島
マエヘリモンアツバ
Diomea jankowskii
北海道,本州,四国,九州,対馬,屋久島
ミナミマエヘリモンアツバ
Diomea insulana
沖縄島,西表島
 
トップの写真は夜間、庭のキノコに来た幼虫を羽化させた本種を撮影したもの。クワガタの撮影用に置いてあったスダジイの伐倒木に派手なヒイロタケと思われるキノコが去年から沢山生えてしまっていたが、7月9日の夜にそのキノコを食べている幼虫を発見し、飼育することにした。最初の1日はキノコに乗った状態だったが翌日以降は土に潜り、2週間後の7月23日に羽化した成虫がケースの蓋に止まっているのを発見した。地味ではあるものの青紫の色彩が美しく美麗種と言っても過言ではないと思う。
以前にも何度か自宅の外灯に飛来している。
PHOTO

羽化させた個体@
(2024.7.21)

羽化させた個体A
(2024.7.21)

羽化させた個体B
(2024.7.21)

羽化させた個体C
(2024.7.21)

自宅の外灯に飛来した本種@
(2014.5.21)

自宅の外灯に飛来した本種A
(2014.5.21)

夜間、キノコに来た幼虫@
(2024.7.9)

夜間、キノコに来た幼虫A
(2024.7.9)
 
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