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ヒメハナマガリアツバ
学名:Hadennia nakatanii

ライトトラップに飛来した本種(2023.5.28)
Data
和名 ヒメハナマガリアツバ
開張 26〜34mm
分布 本州(伊豆半島〜東海地方以西),四国,九州,対馬,屋久島
出現期 5〜9月
腐った果実など
 幼虫の食草は不明。
解説 アツバの一種。
地色は紫褐色で細めの内横線と外横線、2本の太い横帯がある。
横脈紋は黄白色でほぼ円形、中央よりやや下側に横線が入る。
触角は雌雄共に糸状。
同属のハナマガリアツバに似るが、横脈紋が楕円なのに対し、本種では横脈紋がほぼ円形である点で区別できる。更に本種の♂では下唇鬚の発達が弱く鎌状となることや、触角に瘤状の結節がないなどの特徴がある。
海外では台湾,中国南部に分布している。
 
国内に生息するHadennia属は以下の4種。
和名/学名 分布
ハナマガリアツバ
Hadennia incongruens
北海道,本州,四国,九州,対馬
ソトウスアツバ
Hadennia obliqua
本州(関東地方以西),伊豆諸島,四国,九州,対馬,南西諸島
ヒメハナマガリアツバ
Hadennia nakatanii
本州(伊豆半島〜東海地方以西),四国,九州,対馬,屋久島
シロテンハナマガリアツバ
Hadennia mysalis
八重山諸島
 
写真は5月28日の夜、近くの山中に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。体長を測定したもののハナマガリとヒメハナマガリでは和名に反して体長がまったく同じなので横脈紋の形状から本種と同定した。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種
(2023.5.28)

自宅の外灯に飛来した本種
(2015.6.20)
 
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