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ハナマガリアツバ
学名:Hadennia incongruens

ライトトラップに飛来した♂(2016.8.8 山梨県)
Data
和名 ハナマガリアツバ
開張 26〜34mm
分布 北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 5〜9月
腐った果実など
 幼虫の食草は不明。
解説 アツバの一種。
地色は紫褐色で細めの内横線と外横線、2本の太い横帯がある。
横脈紋は黄白色で楕円、コーヒー豆のような線が入る。
♂は触角の中央付近に瘤状の結節がある。
同属のヒメハナマガリアツバに似るが、横脈紋がほぼ円形なのに対し、本種では楕円である点で区別できる。更に本種の♂では下唇鬚が発達し胸部背面まで達することや、触角に瘤状の結節があるなどの特徴がある。
海外では朝鮮半島,中国,ロシア南東部に分布している。
 
国内に生息するHadennia属は以下の4種。
和名/学名 分布
ハナマガリアツバ
Hadennia incongruens
北海道,本州,四国,九州,対馬
ソトウスアツバ
Hadennia obliqua
本州(関東地方以西),伊豆諸島,四国,九州,対馬,南西諸島
ヒメハナマガリアツバ
Hadennia nakatanii
本州(伊豆半島〜東海地方以西),四国,九州,対馬,屋久島
シロテンハナマガリアツバ
Hadennia mysalis
八重山諸島
 
写真は8月8日の夜、山梨県の標高1,000m付近のコナラ主体の雑木林内に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。岩手県でのライトトラップにも飛来している。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
(2021.8.4 岩手県)

ライトトラップに飛来した本種A
(2021.8.4 岩手県)
 
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