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キアゲハ
学名:Papilio machaon hippocrates

春型(2006.4.30)
Data
和名 キアゲハ
前翅長 36〜70mm
分布 北海道,本州,粟島,佐渡島,伊豆諸島,隠岐,壱岐,四国,九州,対馬,五島列島,甑島列島,屋久島,種子島
出現期 4〜10月
花の蜜
 幼虫はセリ科のニンジン,セリ,パセリなどを食べる。
解説 全国に広く分布する代表的なアゲハのひとつ。
模様はアゲハPapilio xuthus)に大変よく似ているが、アゲハの白っぽい部分が黄色で、模様にも違いが見られ、本種のほうが鮮やかである。
絶えず羽ばたいており、花に止まっている時でも、羽を閉じたりせず、羽ばたきながら蜜を吸う。
春型と夏型があり、春型のほうはやや小型で翅の黒い部分が夏型より少なく、夏型は大型になり、黒い部分が多くなる。
 
アゲハの幼虫とクロアゲハPapilio protenor demetrius)の幼虫は大変よく似ているにも関わらず、本種の幼虫の模様はまったく異なり、食草もアゲハ・クロアゲハがミカン科の植物を好むのに対し、本種ではセリ科の植物と、意外にもクロアゲハのほうがアゲハともっとも近縁な種のようである。
アゲハには春型と夏型があり、夏型は黄色味が強く大型になるので、本種と混同されることが多い。
キアゲハはヨーロッパにも広く分布し、本種(キアゲハ)はヨーロッパキアゲハの日本産亜種ということになっているらしい。
PHOTO

春型@
春型は黒い部分が少ない。
(2006.4.30)

夏型
春型より黒い部分が多い。
(2005.9.10)

春型A
(2005.9.10)

本種のアップ
花粉が付いた長いストロー状の口が確認できる。
(2005.9.10)

夏型A
花の蜜を吸っている間も絶えず翅を羽ばたかせている。
(2005.9.10)

飛翔中の本種
(2008.4.27)

飼育下で羽化した夏型@
(2011.7.21)

飼育下で羽化した夏型A
(2011.7.21)

飼育下で羽化した夏型B
(2011.7.21)

セリ上の3齢幼虫@
(2011.7.3)

セリ上の3齢幼虫A
(2011.7.3)

ハマボウフウ上の3齢幼虫@
(2021.7.23 静岡県)

ハマボウフウ上の3齢幼虫A
(2021.7.23 静岡県)

ハマボウフウ上の3齢幼虫B
(2021.7.23 静岡県)

黒化した3齢幼虫
セリにいた。
(2020.5.24)

セリ上の4齢幼虫
3齢幼虫を採集し、庭に生えているセリで飼育したところ、2日後に加齢した。
(2011.7.5)

セリ上の5齢幼虫
湿地に生えるセリにいた幼虫。
本種の幼虫はアゲハやクロアゲハとはかなり違う。
(2006.6.4)

蛹@
(2011.7.12)

蛹A
(2011.7.20)

蛹B
未明に撮影。
(2011.7.21)

蛹C
早朝に撮影。夜間には羽化せず、出勤中に羽化してしまった。
(2011.7.21)

抜け殻
(2011.7.22)
 
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