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ヒガシクロヤマアリ
学名:Formica sp. A

女王アリ(2020.5.22)
Data
和名 ヒガシクロヤマアリ
 別名:クロヤマアリ
体長 働きアリ(♀):約5mm
♂:10〜11mm
♀:10〜11mm
分布 本州(東北地方〜関東,中部地方)
出現期 3〜11月
 羽アリは6〜8月
花の蜜,腐った果実,アブラムシが出す蜜,虫の死骸など
解説 全国でもっとも普通に見られるアリ。
体色は灰色がかった黒色で、腹部は節沿いに光沢の強い黒色部が目立つ。
日当たりの良い場所を好み、絶えずエサを探している働きアリをよく目にする。
アブラムシの尻を触角でたたき、お尻から出す蜜をもらう代わりに、アブラムシの天敵であるテントウムシを追い払うという助け合いをすることでも有名。
従来クロヤマアリという和名で呼ばれていたが、近年4種からなる隠蔽種群であることが判明した。
同定は外観上からは判断できないため、分布域で判断せざるを得ない。
 
クロヤマアリ(隠蔽種群)は以下の4種類に分けられている。
和名/学名 分布
クロヤマアリ
Formica japonica
北海道,本州(東北部の日本海側)
ヒガシクロヤマアリ
Formica sp. A
本州(東北地方〜関東,中部地方)
ニシクロヤマアリ
Formica sp. B
本州(中部地方以南),四国,九州の一部
ミナミクロヤマアリ
Formica sp. C
本州の一部,四国の一部,九州
 
トップの写真は5月22日に日当たりの良い河川敷沿いの道を歩き回っていた女王アリを撮影したもの。本種としては非常に大型で翅の取れた跡があることから女王アリであることが分かった。まだ翅が取れていないものも見られたが、皆非常に早く走り回るので撮影は困難だった。
翅のある女王アリの写真は上流付近の河原にいたもの。
PHOTO

女王アリ@
(2021.5.23)

女王アリA
(2021.5.23)

女王アリB
(2020.5.22)

女王アリC
(2020.5.22)

働きアリ同士の戦い
前脚に噛み付いた状態の頭部がある。
(2009.3.21)

オカダンゴムシを運ぶ働きアリ
(2008.4.1)
 
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