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トゲマダラアブラムシ属の一種(その2)
学名:Tuberculatus sp.

クワ上の有翅型(2010.11.14)
Data
和名 トゲマダラアブラムシ属の一種(その2)
体長 約2mm
分布 本州,他不明
出現期 11月
クワ?
解説 クワで見られたトゲマダラアブラムシ属の一種。
体色は透明感のある淡黄色で、角状管の先端付近は黒色。
腹部背面の指状突起は3対で特に中央と後方の2対は長い。後方の1対は全体的に黒く、中央と前方の2対は先端付近が黒い。
前胸背の指状突起は1対のみ。
本種と酷似したトゲマダラアブラムシ属の一種(その1)Tuberculatus sp.)も紹介しているが、腹部背面の指状突起が本種のほうが長く、また色も黒色になる範囲も異なる。
本属の仲間の寄主植物はすべてブナ科コナラ属の樹木の為、クワで産仔していたのは矛盾するが、幼虫が育つとは考えにくい。恐らく寄主植物以外にも生活範囲を広げようとしている行動ではないかと考えている。これらの挑戦が成功すればその情報は有性世代で受け継がれていくことになり、その積み重ねが種の分化に繋がっていくのである。
 
写真は11月14日に庭の藪から出ていたクワの幼木の葉の裏にいた有翅型を撮影したもの。その1でも休んでいるだけで寄主植物とは思えなかったが、今度は産仔しており、1齢幼虫も確認できた。本種のすぐそばでハモリダニAnystic baccarum)が本種の1齢幼虫を食べていた。
関連リンク  アブラムシ特集
PHOTO

クワ上の有翅型
(2010.11.14)

クワ上の1齢幼虫
(2010.11.14)
 
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