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エンドウヒゲナガアブラムシ
学名:Acyrthosiphon pisum

アカツメクサ上の無翅型(2009.5.9)
Data
和名 エンドウヒゲナガアブラムシ
体長 約4mm
分布 日本全土
出現期 4〜5月
ソラマメ,カラスノエンドウ,スズメノエンドウ,レンゲソウ,シロツメクサ,アカツメクサなどマメ科の汁
 幼虫も同様。
解説 マメ科植物に集まるヒゲナガアブラムシ。
マスカットグリーンで、脚も体色と同色。角状管は大変細長く、先端部のみ暗色。尾片は淡色で、比較的長い。
ツメクサ類には近似種のコンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon kondoi)も集まるが、薄くロウ質白粉で覆われているので、区別できる。
また、ネット上ではソラマメヒゲナガアブラムシMegoura crassicauda)を本種と誤同定しているページも見られ寄主植物が同様の為、紛らわしいがソラマメヒゲナガアブラムシでは角状管も脚も尾片も黒色である等の相違点から同定は容易である。本種に限らずネット上の情報だけでの同定は注意が必要である。
 
欧州に生息するアブラムシの一種がリケッチエラ属の細菌に感染すると、体の色が赤から緑に変わることを、本種から発見したと2010年11月19日付の米科学誌サイエンスで発表されたことがニュースになっている。恐らく感染というより保護色の為に利用しているのだろう。ヨモギオナガヒメヒゲナガアブラムシMacrosiphoniella grandicauda)では両方のタイプを紹介している。
 
写真は5月9日にアカツメクサの花の根元付近の茎に止まっていた無翅型の成虫を撮影したもの。
関連リンク  アブラムシ特集
PHOTO

寄主のアカツメクサ
(2009.5.9)
 
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