パプアキンイロクワガタ
Lamprima adolphinae
産地:ニューギニア・イリアンジャヤ産

とても小さく、ユニークな形で人気のパプキンことパプアキンイロクワガタ。
♀は赤・金色・緑・青・紫などさまざま。特に青は比較的珍しく珍重される。
ユニークな形が好きなので、本種の累代飼育に挑戦したい。


パプアキンイロクワガタの♂43mm(イリアンジャヤ産/F1)



1齢幼虫購入

パプアキンイロクワガタ♂41mm(イリアンジャヤ産/WILD)



2000年3月6日
 パイ○よりイリアンジャヤ産パプアキンイロクワガタ 1ペアを購入。
購入当初、まだ外国産のクワガタの知識が乏しく、小さいパプキンに自分の想像していた大きめのイメージとの違いに驚いた。
3月12日
 安価だったのでもう1ペアも購入。
♀は2匹とも赤みを帯びた金色だった。

飼育
3月12日
 中プラケースで一緒に飼育した。クヌギ材を1本入れた。
早速、交尾が確認できた。昼間に活発に活動しているので昼行性のようだ。他のクワガタと違い、全く人を恐れる気配が無い。メタリフェルもそうだった。
小さな頭部から出る大アゴは挟む力は無いに等しく、殺しあうことは無いので多頭飼育向き、更に昼行性なので観賞用としては最適だ。

温室のヒーター暴走
温室でサーモ内臓の温風器で飼育していたが、バイメタル式で非常に精度が悪い。接点がどんどんずれていく。
ゆえにたびたび30度を超えてしまった。
3月30日
 種親の♂が1匹死亡した。
4月3日
 種親の♂が1匹死亡した。
4月9日
 種親の♀が1匹死亡した。
たびたび30度を超えたせいなのか、寿命なのかは不明。

幼虫割り出し
4月10日
 材の削られた部分を中心に幼虫7頭が採れた。

幼虫飼育
500mL前後のビンに幼虫飼育済みマットを詰め、1匹ずつセットした。
マットは幼虫飼育済みのマット2:クヌギマット1の割合で作成した。

種親♀死亡
4月15日
 最後の種親の♀が死亡した。

3齢幼虫
6月18日
 幼虫は活発に活動していて、ビンからしばしば姿が見られるようになった。
既に3齢幼虫になっているようだ。

7月16日
 幼虫がガラス面側に蛹室を作成してあるのを発見、大きさから判断して♀みたいだ。

マット交換
7月22日
 大きめの幼虫のマットが食べ尽くされていたようなのでマットを交換した。ビンも400mLから600mLに変更、マットは奈良オオ製小麦粉発酵マットを使用した。

ジャムのビンで育つ3齢幼虫
(2000.6.23)

 

マット交換時の3齢幼虫
(2000.7.22)

♀蛹室作成

♀の蛹
(2000.8.2)

7月23日
 蛹室の中の幼虫が♀の蛹になっていた。
8月2日
 ♀が蛹化した。
8月6日
 ♀が蛹化した。
8月13日
 ♀が蛹化した。
♀羽化
8月9日
 ♀が羽化した。
8月19日
 ♀が羽化した。♂の幼虫も蛹室を造り始めた。
8月23日
 ♀が羽化した。
8月30日
 ♀が羽化した。

♂蛹化
8月29日
 ♂が蛹化した。
9月5日
 ♂が蛹化した。
9月22日
 ♂が蛹化した。

♂羽化
9月19日
 ♂が羽化した。後に体長を測定して42mmあった。
9月26日
 ♂が羽化した。後に体長を測定して43mmあった。
10月12日
 最後の♂の蛹が死亡してしまった。温度管理してなくて寒さの為と思われる。

F1の♂42mm
ちょっと赤みがある金色の個体
(2000.9.25)

 

F1の♀22mm
(2000.10.8)

悲劇
その後、温室というスペースの都合上、後食未のパプキンとオオクワの♀を一緒のケースで保管していたところ、パプキンの♀2匹がオオクワ♀に捕食されたらしく跡形も無くバラバラになっていた。
残りの♀を使ってブリードしたら、今度は購入時からよくないヒーターがいよいよおかしくなり、ダイヤル最小でも温度が上がり続け、新成虫も早死にさせてしまった。
以後、エアコンで温度管理することとなった。
それ以来、1年以上飼育していなかったが、ブルー♀の幼虫を5頭いただいたので、ブリード再挑戦しようと思う。



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