ホーム > 甲虫目 > コガネムシ科 > カブトムシ亜科 > マレーコーカサスオオカブトムシ > マレーコーカサスオオカブト飼育記 このページを印刷する
 
マレーコーカサスオオカブト
Chalcosoma chiron kirbyi
産地:マレーシア

〜第一部〜

ジャワ産コーカサスの飼育経験を生かして大型個体を作出すべく
ジャワ産よりも更に体格の立派なマレーシア産に挑戦する事にしました。


マレーシア産/WILD:種親♂106mm



種親購入
2002年6月27日
 弥○カブ○・クワガ○ワールドよりネット通販でマレー産コーカサスオオカブトWILDペアを購入した。

WILD:種親♂106mm

 

WILD:種親♀56mm

産卵用ケース

産卵用ケース
安価な埋め込みマットと産卵時マットを固め易いようにと黒土をブレンドした。

 ♂106mmは中コンテナで単独飼育、♀は産卵用にセットした大プラケースに入れた。
産卵用ケースは下2〜3cmは埋め込みマットと黒土を混ぜたものを固めに詰め、ケース7分目まで埋め込みマットでセットした。
♂♀共、ゼリーにかぶり付き動こうともしなかった。
ペアリング

交尾
注意しないと♂が♀を認識しないうちに敵と間違えて挟んでしまったら一撃で殺されてしまうだろう

6月28日
 購入翌日、2匹共まだゼリーを食べていたので、交尾させることにした。
♂をそっと♀の上に乗せてやったが、最初は♂は興奮気味で♀を攻撃しようとしたので♀が♂に挟まれないよう♂を両手で支え、♀の匂いを嗅がせ、認識したところで♂を放した。するとしばらくして交尾を始めた。約10分で終了、元に戻した。
産卵開始
6月29日
 昨日までゼリーから離れようとしなかった♀が交尾以来、マットに潜ったきり出てこない。
さっそく産卵を始めたようだ。
7月3日
 マットがひっくり返したように隆起していた。ジャワ産も同様だったので、産卵していると思って間違いない。

採卵

マレーコーカサスの卵
2週間近くで21個も産卵した

7月12日
 産卵開始から2週間近く経ったので採卵することにした。
ケース下部3cm程マットがカチカチに固められておりマットの塊ごと取出して解したら卵が21個も出てきた。皆細長く真っ白だったが3個黄色いものがあった。
高価なカブト専用マットを使わなくても、安価な埋め込みマット(コナラ主体の完熟したもの)と黒土だけで十分だった。

 卵に2mm程もある白いダニが付着しているものが3個あった。卵の汁を吸って風船のように膨れ上がっていた。すぐ取り除いたが卵は大丈夫そうだった。しかしほっといていたら確実に死んでいただろう。
やはりたびたび採卵するやり方は正解だったと思う。

中央の小さな白いものが左の卵に付着していたダニ
だいぶ吸われてしまったが、卵は無事のようだ
大きさは2mm程

 

ダニのアップ
卵の汁を吸って異様に膨れ上がっている
吸い始めのダニもいたが、まだこのダニの1/5ほどの大きさだった

人工孵化セット

プリンカップ大にセットした卵

 採った卵はプリンカップ大に埋め込みマットを固く詰め、箸で穴を開け卵を落として埋めた。観察出来るように側面にセットした。
種親の様子
 完品のままでまだまだ元気だった。最近よくマット上を歩くようになったので再度ペアリングが必要なようだ。

孵化せず
採卵した卵はことごとく腐ってしまった。
どの卵も楕円のまま成長するものが無かった。
採卵するのが早すぎたのか?
8月10日
今度は1ヶ月待って採卵してみたが、既にマット内で腐っている卵も多く、採れた卵22個もみな細長く前回と同じであった。
このことから採卵の有無に関わらず孵化しないことが分かったので、無性卵としか考えられない。
しかし、間違いなく交尾はおこなっていたのだが?
残念な結果になってしまったが、また、機会を見て再挑戦してみたい。


第2部をご覧下さい。


ホームへ   戻る   飼育記第2部へ