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アカアシクワガタ
Dorcus rubrofemoratus
産地:島根県

〜 No.1 〜
 
 
コクワガタよりやや大きくなり独特の大アゴと赤みがかった黒色が美しく結構人気があるアカアシクワガタ。
ゾウカブトの幼虫購入のついでに安価な天然♀のみを購入し、ブリードすることにしました。


アカアシクワガタ♀25mm(島根県産)



種親購入

アカアシクワガタ♀25mm(島根県産)

2002年9月22日
 弥○カブ○・クワガ○ワールドより島根県産WILD アカアシクワガタの♀25mmを購入した。
やや山地性で暑さに弱いが他の種の飼育もあるので28℃前後で飼育することにした。
もう時期が遅いので、産卵は難しいかもしれない。
産卵

産卵用ケース

 天然物なので交尾済みのはずなので中プラケースにやや大きめのコナラ材を埋め込みマットに半分埋めてセットした。
9月26日
 ときどき見てもいつも材の上かマット上でじっとしている。
材に少し削った跡が見られたが小さすぎるので産卵跡なのか分からなかった。
産卵
10月2日
 コナラ材のマットに接した部分に多数の削った跡が見られた。どれも小さく打痕のような跡だったが同じものがいくつもあるので産卵跡に間違いない。

産卵跡
(2002.10.2)

 

産卵跡のアップ
(2002.10.2)

10月20日
1週間前から産卵しなくなってしまった。
11月22日
ここ一ヶ月、エサも食べなく皿木の下かマット中でじっとしていることが多い。そろそろ寿命かも知れない。
そろそろ材割りもしなければいけないが、マットが無くなっているので購入次第、幼虫の割り出しをおこないたい。

材割り
11月30日
 材割りをおこなった。
しかし、採れたのは1齢幼虫1頭だけ!
産卵跡らしき穴も非常に浅く、実際には産卵していなかったようである。
♀はエサは食べなくなったものの衰えた様子は全くない。
何がいけないのだろうか?
飼育するのが遅すぎたのか?
せめて1頭の幼虫が♂であってほしい。

1齢幼虫@
採れたのはこの1頭だけ!

 

1齢幼虫A

幼虫飼育
 1Lガラスビンにいつものクヌギの小麦粉発酵マットで飼育を開始。

♀越冬
12月14日
 種親の♀はここ数ヶ月エサを食べずマットに潜っている。衰えている様子もないので越冬するようだ。
飼育スペース確保の為、500mLブロー容器に移して越冬させることにした。

2齢幼虫(マット交換@)

2齢幼虫
(2002.12.22)

12月22日
 アカアシクワガタの幼虫のマットにコバエとその幼虫が大量に発生して、マットが急激に劣化してしまった!
急遽、マット交換をすることにした。
幼虫を潰さないように慎重に医療用スプーンで掘り出した。
2齢幼虫になっていた。
今のところ、♀の卵巣は確認できない。
新しいビンへ投入した。


3齢幼虫
2003年1月5日
 3齢幼虫が確認できた。しかも♀斑がなく、♂のようだ。これで来年ペアリングできる望みが出てきた。

マット交換A
4月26日
 5ヶ月ぶりのマット交換をした。やはり♀斑が見られず♂だった。6gしかなかったが、アカアシクワガタとしては普通なのだと思う。今までと同様に1Lガラスビンでマット交換をした。だいぶ成熟しているので、このまま羽化までいってくれるだろう。

3齢幼虫@
かなり成熟しているようだ
(2003.4.26)

 

3齢幼虫A
(2003.4.26)

3齢幼虫B
6gしかなかったが、アカアシとしては大きいほうかもしれない?
(2003.4.26)

 

3齢幼虫の頭部
他のクワガタに見られる亀裂線内側の窪みが無いようだ
(2003.4.26)

種親の♀
4月29日
 500mLブロー容器で越冬させていた♀を見てみることにした。とても元気な状態だった。そろそろエサを食べ始めるかもしれないので、中プラケースにセットしてみた。

蛹化

蛹室作成
マット交換後、すぐに蛹室を造り出してしまった。
(2003.5.1)

5月1日
 マット交換後、すぐに蛹室を造り出してしまった。せっかく1Lガラスビンにセットしたのだが、もったいないことをした。
5月15日
 蛹化した。アカアシクワガタ独特の大アゴが確認でした。


♂の羽化

新成虫の♂49mmA
完全に固まった。明るい屋外では赤味が強調されている。
(2003.7.5)

6月6日
 ♂が羽化した。
6月14日
 ♂を取り出してみた。体長は49mmあった。まだ赤みが強いが時期に黒くなってくれるだろう。わずかだが前翅に隙間があった。マット交換が遅れたせいだろう。
種親の♀のいる中プラケースに入れた。
7月5日
 ♂が完全に色付いた。♀は既に活動を開始している。

 唯一の幼虫が運良く♂となったので、次はもっと多くの幼虫を得て50mmオーバーを目指してブリードと思います。
飼育記〜No.2〜をご覧下さい。


 

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