ホーム > ザトウムシ目 > マザトウムシ科
 
トゲザトウムシ
学名:Oligolophus aspersus

ブナ上の本種(2008.8.21 静岡県)
Data
和名 トゲザトウムシ
体長 5〜7mm
分布 本州(山地)
出現期 7〜10月
虫類
解説 ブナ帯に生息するザトウムシ。
頭部前方に、黄白色の小さなトゲが3個あるのが、本種の特徴。
頭胸部と腹部の背面は、暗灰色をしているが、左右中央部で括れる。
第2歩脚は、大変長い。
ブナ林に生息する最普通種。
 
写真は8月21日に静岡県の標高1,000m以上のブナ帯で撮影したもの。ヒラスベザトウムシLeiobunum manubriatum)よりやや少ない程度で、本種は同じ木に複数見られある程度の集団で生活しているようであった。
翌年の7月19日に同じブナ帯を訪れると、深い霧に強風という悪条件だったが、本種にとっては多湿という意味で好条件だったらしく、ブナやその他の広葉樹の幹の到る所に多数の本種が見られ、近づくとポロポロと落下するという面白い習性も観察できた。本種の同定も図示した図鑑が無く、苦労したことは言うまでもないが、ブナ林に生息する最普通種と、頭部前方の3本の棘があることさえ分かれば、同定は容易であった。
PHOTO

ブナに止まっている本種@
(2008.8.21 静岡県)

ブナに止まっている本種A
(2008.8.21 静岡県)

標識の裏に止まっていた個体@
(2009.7.18 静岡県)

標識の裏に止まっていた個体A
(2009.7.18 静岡県)
 
先頭ページへ