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セグロコシビロダンゴムシ
学名:Venezillo dorsalis

セグロコシビロダンゴムシ(2007.11.23)
Data
和名 セグロコシビロダンゴムシ
体長 7.5mm
分布 本州(関東以南),四国,九州
出現期 2〜11月
落ち葉など
解説 オレンジ色の模様が特徴的なコシビロダンゴムシ。
海岸近くの石の下に多数見られた。
コシビロダンゴムシ科の仲間は元々国内に生息していたが、後から入ってきたオカダンゴムシArmadillidium vulgare)に押され、現在では自然が豊かで多湿な環境にのみに限定して生息しており、民家周辺等の身近な環境では見られなくなった。これはオカダンゴムシが乾燥に強く、本種は乾燥に弱い為、都市化と共に明確に住み分けが行なわれた結果である。
本種はオカダンゴムシよりも小さく、半分ほどしかない。更に尾節の形状がオカダンゴムシでは逆三角形をしているのに対し、本種を含むコシビロダンゴムシ科の仲間はまさかり状をしている。
本種は過去にコシビロダンゴムシ科の一種として紹介していたが、最近購入した図鑑「日本産土壌動物」により、ようやく同定することができた。
 
写真は11月23日に神奈川県三浦半島の海岸付近の石の下から多数出てきた本種を撮影したもの。後に地元のエノキの大木に集まる本種も見ることができた。このエノキも地面はいつもぬかるんでいるほど多湿な環境で本種が好む環境が維持されていた。
図鑑によれば日本に生息するコシビロダンゴムシ科の仲間は意外に多く、21種もいるとされている。
PHOTO

エノキの有機物を食べる本種@
(2008.7.5)

エノキの有機物を食べる本種A
(2008.7.5)

エノキの有機物を食べる本種B
(2008.7.5)

石の下に群れていた本種
(2007.11.23 神奈川県三浦半島)

三浦半島産の本種@
(2007.11.23)

三浦半島産の本種A
(2007.11.23)

横から見た本種
(2007.11.23)

腹面
(2007.11.23)

丸くなった本種
体節の縁もオカダンゴムシのようには角ばらない。
(2007.11.23)
オカダンゴムシ科との相違点

コシビロダンゴムシ科
尾節の形状はまさかり状。
(2007.11.23)

オカダンゴムシ
尾節の形状は逆三角形。
(2007.11.23)
 
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