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シオヤトンボ
学名:Orthetrum japonicum

♂(2019.5.1)
Data
和名 シオヤトンボ
体長 37〜48mm
分布 北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島,淡路島,隠岐,四国,九州,五島列島,種子島
出現期 4〜7月
昆虫
解説 シオカラトンボに似たトンボ。
シオカラトンボよりもやや小型で、春先早くから活動を開始する。
♂は成熟すると青白い粉で覆われ、♀は黄色い。
シオカラトンボによく似ているが、シオカラトンボでは腹部先端部が黒く染まり、腹部は平べったいのに対し、本種では腹部が太く先端まで青白く色付く。
 
国内に生息するシオカラトンボ属(Orthetrum)は以下の9種(2亜種)。
和名/学名 分布
シオカラトンボ
Orthetrum albistylum speciosum
北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島,淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,五島列島,甑島列島,大隅諸島,トカラ列島,奄美諸島,沖縄諸島
シオヤトンボ
Orthetrum japonicum
北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島,淡路島,隠岐,四国,九州,五島列島,種子島
オオシオカラトンボ
Orthetrum melania melania
国後島,北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島,淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,五島列島,甑島列島,大隅諸島,トカラ列島
(オキナワオオシオカラトンボ)
Orthetrum melania ryukyuense
トカラ列島,奄美諸島,沖縄諸島
(ヤエヤマオオシオカラトンボ)
Orthetrum melania yaeyamense
八重山列島
コフキショウジョウトンボ
Orthetrum pruinosum neglectum
八重山列島
ハラボソトンボ
Orthetrum sabina sabina
九州,南西諸島
タイワンシオカラトンボ
Orthetrum glaucum
九州(南部),大隅諸島,トカラ列島,奄美諸島,西表島
タイワンシオヤトンボ
Orthetrum internum
対馬
ホソミシオカラトンボ
Orthetrum luzonicum
種子島,屋久島,トカラ列島,沖縄島,宮古列島,八重山列島
ミヤジマトンボ
Orthetrum poecilops miyajimaense
厳島
 
2006年4月早々に始めて見たトンボが本種であった。まだ羽化後日が浅いためか飛んでもすぐに近くの下草に止まっていた。5月に入ると青白く色付いた♂がたくさん見られるようになった。
2019年5月1日は令和元年の初日ということもあり、歩ける範囲で虫を探したところ湿地主体の沼地に複数の本種が見られた。春から初夏にかけて普通に見られることもあって特に撮影する気にもならなかったこともあって前回の撮影から実に13年ぶりであった。三脚は持っていなかったが、天気もよく望遠マクロの手持ち撮影でもなんとか撮影することができた。今回はよく♀と間違われる粉が噴いていない未成熟の♂も撮影できた。雌雄判別は色彩ではなく腹部先端の付属器の形状で判断すべきだろう。
PHOTO

♂@
(2019.5.1)

♂A
(2019.5.1)

♂B
(2019.5.1)

♂C
(2019.5.1)

♂D
(2006.5.3)

♂E
(2006.5.3)

未成熟♂@
(2019.5.1)

未成熟♂A
(2019.5.1)

未成熟♂B
(2019.5.1)

未成熟♂C
(2019.5.1)

♀@
(2019.5.1)

♀A
(2019.5.1)

♀B
(2006.4.8)

シオヤトンボ♀の胸部の模様
シオカラトンボに似ているが、腹部の模様を見比べてみると前方の模様に違いが見られる。
(写真にカーソルを合わせるとシオカラトンボになります)
(2006.4.8)
 
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