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ツクツクボウシ
学名:Meimuna opalifera

羽化直後の♂(2018.8.13 八丈島)
Data
和名 ツクツクボウシ
体長 29〜31mm
 翅の先までの場合:45mm
分布 北海道,本州,伊豆諸島,佐渡島,舳倉島,能登島,隠岐,淡路島,四国,沖ノ島,九州,越前(沖ノ島),対馬,壱岐,五島列島,天草諸島,男女群島,甑島列島,家島,大隅諸島,トカラ列島
出現期 7〜9月
木の汁
 幼虫は地中から木の根の汁を吸う。
解説 夏の終わり頃に出現する細長いセミ。
全体的に黒っぽく、胸部にはやや不明瞭な緑色模様がある。
ヒグラシTanna japonensis)よりもやや小さい。
鳴き方はツクツクボウシ・ツクツクボウシ・・・と表現する場合と、オーシーツクツクと表現することがあるが実際の鳴き声が違うのではない。しいて言えば日本人がニワトリの鳴き声をコケコッコーと表現するのと米国ではクックドゥードゥルドゥーと表現していることと同様である。実際に聴いた限りでは小さな声でツクツクツクと連続的に小さい声で鳴いた後にボウシィーー!!と大きな声で鳴くというのを繰り返しているようであった。
本種の抜け殻は他のセミに比べ、非常に細長いので判別は容易である。
 
トップの写真は8月13日の未明の4時頃、八丈島で羽化直後の♂を撮影したもの。八丈島のセミは本種1種のみしかいないため数が多く、生息林内でライトトラップをしていたところ、夜にも関わらず4,5匹の本種が飛来した。幼虫までシートに登って羽化しようとしていたので近くの枝に移し、羽化させた。飛来した個体は薄茶色の個体ばかりだが、羽化直後の新鮮な状態では緑色だった。
PHOTO

ライトトラップに飛来した♂
(2018.8.12 八丈島)

♂の羽化@
(2018.8.13 八丈島)

♂の羽化A
(2018.8.13 八丈島)

鳴いている♂
(2007.9.8)

モミジ上の♂
(2006.8.19)

ライトトラップに飛来した♀
(2018.8.13 八丈島)

サクラ上の♀@
(2007.9.8)

サクラ上の♀A
(2007.9.8)

抜け殻@
他のセミに比べ非常に細長い。
(2006.8.20)

抜け殻A
(2006.8.20)
雌雄の相違点

♂の腹面
鳴くために腹部の基部にある腹弁が大きく発達している。
(2018.8.13 八丈島)

♀の腹面
腹部の基部にある腹弁が小さい。
産卵管がある。
(2018.8.13 八丈島)
 
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