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ヒメミズカマキリ
学名:Ranatra unicolor

ヒメミズカマキリ(2007.3.17 石垣島)
Data
和名 ヒメミズカマキリ
体長 24〜32mm
分布 北海道,本州,淡路島,四国,九州,徳之島,沖縄島,伊平屋島,久米島,北大東島,南大東島,石垣島
出現期 6〜10月
アメンボマツモムシの仲間,カメムシ目ミズムシ科の仲間など
 主に水面付近にいる虫を捕食する。
解説 やや小型のミズカマキリ。
ミズカマキリよりも小さく、呼吸管も体長の3分の2しかないなどの違いが見られる。
生態にも違いが見られ、ミズカマキリは主に小魚やオタマジャクシなどを捕食するのに、本種では水面付近にいるアメンボやマツモムシ,カメムシ目ミズムシ科の仲間などを捕食する。
本種の分布域は広いが、生息地は極めて限られ、山間部などの池や沼に生息しているが、自然が多く残る環境にしか生息できない。
産卵はホテイアオイやヒシ,ジュンサイなどの浮葉植物の組織内に産卵する。
 
国内に生息するRanatra属は以下の3種。
和名/学名 分布
ミズカマキリ
Ranatra chinensis
北海道,本州,隠岐,淡路島,四国,九州,対馬,沖縄島?
ヒメミズカマキリ
Ranatra unicolor
北海道,本州,淡路島,四国,九州,徳之島,沖縄島,伊平屋島,久米島,北大東島,南大東島,石垣島
マダラアシミズカマキリ
Ranatra longipes
石垣島,小浜島,西表島,与那国島
撮影メモ 2007年3月の石垣島旅行で出会った147種目の生き物。山間部にあったやや浅い池で本種を発見した。やはり成虫であるのに20mm前半と小型で、呼吸管も体長の3分の2しかなく、本種であることは確実だった。この池は前日にタイワンマツモムシEnithares sinica)も撮影しており、希少種が生息する恵まれた環境のようだ。
 
146種目 147種目 148種目
PHOTO

幼虫
(2007.3.17 石垣島)

指の上の幼虫
(2007.3.17 石垣島)
 
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