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インターメディアツヤクワガタ
学名:Odontolabis dalmanni intermedia

♂97mm(2003/11/4 ネグロス島産/WILD)
Data
和名 インターメディアツヤクワガタ
体長 ♂:45.1〜107.0mm
♀:38.0〜53.2mm
分布 フィリピン(パラワン島・ネグロス島・パナイ島・シブヤン島・セブ島)
寿命 約1年
飼育  産卵
マット産み。発酵が進んで黒っぽくなったようなマットがよい。
 幼虫
カブト用のマットか、それと同じくらい発酵が進んだマットがよい。
菌糸ビンの食いカスなどカブトムシの幼虫が食べるものなら何でもよい。

 成虫飼育
ドルクス属のクワガタなどとは違い、あまり警戒心がなく昼間も姿を現していることが多く、観賞用としても適している。
通常、♂♀仲良くするが、間違えて♀を挟み殺してしまう可能性もあるので、交尾を確認したら♀単独で産卵させたほうがよい。
飼育難易度 簡単 ★★☆☆☆ 困難
 よく産卵し、累代飼育は容易。
解説 大型で人気のあるツヤクワガタ。
大アゴは大変長く、気が荒く喧嘩っぱやい。
以前は独立種だったが、近年ダールマンツヤクワガタの1亜種に降格した。
 
国内に生息するツヤクワガタ属(Odontolabis)の本種は以下の10亜種。
和名/学名 分布
ダールマンツヤクワガタ
Odontolabis d. dalmanni
ミャンマー南東部,タイ南西部,マレー半島,スマトラ,ボルネオ,シンケップ島,リンガ島,ナツナ諸島,ラウト島,タレンパ島,カリマタ島
(ダールマンツヤクワガタ)
Odontolabis d. simeuluensis
シムルエ島,バビ島
(ダールマンツヤクワガタ)
Odontolabis d. subita
メンタウエイ諸島(北パガイ島,南パガイ島,シポラ島,シムク島,シベルト島)
(ダールマンツヤクワガタ)
Odontolabis d. gracilis
ニアス島
(ダールマンツヤクワガタ)
Odontolabis d. batuensis
バツー諸島
(インターメディアツヤクワガタ)
Odontolabis d. intermedia
フィリピン(パラワン島,ネグロス島,パナイ島,シブヤン島,セブ島)
(ダールマンツヤクワガタ)
Odontolabis d. rudicae
フィリピン(ミンドロ島)
(ダールマンツヤクワガタ)
Odontolabis d. celebensis
スラウェシ,ペレン島,バンクル島,ブトン島,カバエナ島,サンギール諸島(タフナ島),ワンギワンギ島
(ダールマンツヤクワガタ)
Odontolabis d. tahulandangensis
タフランダン島
(ダールマンツヤクワガタ)
Odontolabis d. sulaensis
スラ諸島(マンゴレ島,タリアブ島)
 
トップの写真は11月4日に閲覧者より交換して頂いた♂を撮影したもの。♂だけ交換してもらい、飼育してみたところ天然物なのに半年以上も生きた。
その後、本格的にツヤクワガタの飼育を始めるようになって改めて本種についても飼育すべく、ヤフオクより1齢幼虫5頭を購入した。
飼育メモ 2022年3月1日
ヤフオクでインターメディアツヤクワガタの1齢幼虫5頭を落札した。フィリピン・ネグロス島産で種親の♂は天然個体の96mm、♀はCBF1の47〜48mmとの事。
かなり昔に♂だけ頂いたことがあったが、今回はブリードを念頭に幼虫から飼育することにした。

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3月5日
幼虫が到着した。大型狙いなので、最初から1500mlクリアボトルで単独飼育、マットはカブト一番8割、Nマット2割の混合マットを使用することにした。
 
5月30日
どのクリアボトルの幼虫も既に3齢にまで成長し、巨大なトンネルを作っており1500mlでも狭い位になっていた。クリアボトルのサイズを大きくする必要がありそうだ。
 
6月4日
マット交換を兼ねてクリアボトルのサイズアップをすることにした。5頭共に3齢幼虫になっていたが、♀斑は見えなかった。ただ、体格差で判断すると♀らしき幼虫は2頭、かなり大きく♂と思われるのが2頭、中間位で分からないものが1頭となった。
♂と思われる幼虫2頭はかなり大きく迫力があり、かなりの大型個体が期待できそうなので、3200mlクリアボトルに、♀と思われる2頭は同じ1500mlに、中間位の1頭は2300mlに移した。マットはカブトマットを主体に既存のマットを混ぜる程度にした。
 
6月7日
3200mlのクリアボトルの幼虫がマット上に出ていて1頭はフィルターを食い破ってしまっていた。新しいマットを拒絶しているのかもしれない。しばらく馴染んでくれるまで様子を見たい。
 
6月9日
3200mlクリアボトルの幼虫がまったく潜ろうとしないため、一度マットを取り出して同時にマット交換していたサンギール産スティーブンスツヤクワガタの使用済みマットを混ぜたもので、幼虫が底になるように入れ、マットの量も控えめに7分目程にしてみた。
夜、再度確認してみると2頭中1頭が再度マット上に出てきてしまっていた。後は様子を見るしかなさそうだ。
 
6月17日
3200mlクリアボトルの幼虫1頭は潜らず縮んで瀕死の状態となっていた。もう1匹はマット中で既に死んでいた。
一番大型化を期待していた2頭に限ってとても残念な結果となってしまったが、他の3頭は新しいマットに馴染んでいるようにみえた。
原因を考えるとやはり容量の大きいクリアボトルのほうが、既存のマットと新しいカブト1番の比率がどうしてカブト1番に偏ってしまうため、マットの変化に耐えられなかった可能性がある。
1齢幼虫からカブト1番主体のマットでどんどん大きくなっていたので問題ないと思っていただけに予想外の結果となってしまったが、今回の経験は今後に活かしていきたい。
PHOTO

♂97mm@
(2003/11/4 ネグロス島産/WILD)

♂97mmA
(2003/11/4 ネグロス島産/WILD)

♂97mmB
(2003/11/4 ネグロス島産/WILD)

♂97mmC
(2003/11/4 ネグロス島産/WILD)

1齢幼虫@
(2022/3/5 ネグロス島産/CBF1)

1齢幼虫A
(2022/3/5 ネグロス島産/CBF1)

1齢幼虫B
(2022/3/5 ネグロス島産/CBF1)

1齢幼虫C
(2022/3/5 ネグロス島産/CBF1)

1齢幼虫を入れた1500mlクリアボトル
(2022/3/5 ネグロス島産/CBF1)

3齢幼虫@
(2022/6/4 ネグロス島産/CBF1)

3齢幼虫A
(2022/6/4 ネグロス島産/CBF1)

3齢幼虫B
(2022/6/4 ネグロス島産/CBF1)

3齢幼虫を入れたクリアボトル各種
(2022/6/4 ネグロス島産/CBF1)
 
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