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フェモラリスツヤクワガタ | |
学名:Odontolabis femoralis femoralis | |
![]() 3齢幼虫(2022/8/25 マレーシア産/CBF1) |
Data | |||||||
和名 | フェモラリスツヤクワガタ | ||||||
体長 | ♂:51.4〜94.5mm ♀:42.0〜48.2mm |
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分布 | マレー半島 | ||||||
餌 | 樹液 幼虫は発酵が進んだマットを食べる。 |
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飼育難易度 | 簡単 ★★★☆☆ 困難 | ||||||
解説 | マレーシアに生息する大型のツヤクワガタ。 100mmオーバーしないものの巨大な頭部に湾曲した太い大アゴは迫力満点である。 上翅は黄褐色で毛細血管のような細かな模様がある。 脚は赤褐色。 本種は基亜種でボルネオに別亜種が生息するが、基亜種のほうが太く巨大であるが大アゴが湾曲するため、体長はボルネオ亜種に一歩譲る。
飼育記録については以下に飼育メモとして記載していきたい。 |
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飼育メモ |
2022年7月22日 前々から気になっていたマレー産の原名亜種の本種の幼虫4頭をヤフオクで競り合うことなく落札することができた。 本種は原名亜種とボルネオ亜種がいるが、原名亜種は最大サイズでは一歩譲るものの大きく湾曲した大アゴと巨大な頭部の迫力は間違いなく原名亜種に軍配が上がるのではないだろうか? 成虫から飼育したいというところはあるが、本種は羽化ズレが激しいようで、たまにどちらか単品で出品される程度で、雌雄ぞれぞれ落札できる確証がないため、買えずにいたので幼虫から始めようと思う。 続きを表示7月27日 幼虫が到着した。1頭は死着保証のようで5頭届いた。すべて2齢幼虫で大きめのプリンカップに1頭ずつ入っていた。 500mlのクリアボトルに移し、不足分1/3程度はUマットで補充した。 各ボトルを確認したところ、マットの劣化はしていないが、いずれも3齢幼虫に成長していたのでボトルのサイズアップをすることにした。 ♀斑は確認できなかったが、頭幅に差があるので雌雄によるものなのかもしれない。頭幅が大きい3頭と、小さめ2頭だったが、一際大きい1頭については大型化に期待して3200mlクリアボトル、頭幅が大きい残りの2頭は2300mlクリアボトル、小さめの2頭は1500mlクリアボトルにセットした。 マットはマット交換によるショックを避けるため、サンギール産スティーブンスツヤクワガタの幼虫飼育に使用した使用済みマットを主体にUマットを3割、残りはNマットと既存のマットを混ぜたものを使用した。 2300mlクリアボトルの1本にコバエが発生してしまったので、マット交換をすることにした。小さめの幼虫だったため、♀の可能性がある。 もう1本の2300mlクリアボトルは特にマットの劣化はないがかなり大きく成長しているので、♂と判断し3200mlクリアボトルに移動させた。 2頭に使用したマットはツヤクワ幼虫の使用済みマットを主体にコバエが発生していないほうの既存のマットとUマット、Nマットを混ぜたものを使用した。 1500mlクリアボトルで飼育中の1本にコバエの幼虫を確認したため、マットの全交換を行った。 1500mlクリアボトルで飼育している2本の内、1本は幼虫のトンネルが巨大化して中央部に柱と化したマットの周りがほとんど空洞になっていたので、Uマットとツヤクワ使用済みマットを混ぜたもので補充した。 もう1本は12/12にコバエが発生してマット交換したものだが縮んではないものの新しいマットに馴染まないようでマット上にいるので、ツヤクワ使用済マットを乗せるように補充してみた。 その他のボトルは時々巨大な姿を見ており、順調そうなので長歯型に期待している。 2300mlクリアボトルで飼育している1頭がマット上に出てしまっていた。よく見ると前方付近がやや半透明で後方の気門周囲が黒ずんでおり、病気の可能性がある。病気となると対処しようがないので周囲のマットを加水する程度で様子を見ることにした。 |