カンネギエテルノコギリクワガタ | |
学名:Prosopocoilus kannegieteri | |
長歯型の♂42mm(2022/4/21 マレーシア産/WF1) |
Data | |
和名 | カンネギエテルノコギリクワガタ 別名:カネギィエテルノコギリクワガタ,カネギエーテルノコギリクワガタ |
体長 | ♂:22.7〜44.4mm ♀:19.3〜20.1mm |
分布 | スマトラ,マレー半島,ボルネオ |
寿命 | 調査中 |
飼育難易度 | 調査中 |
解説 |
東南アジアに生息するノコギリクワガタの一種。 やや小型の部類ではあるが、前胸背の突起と力強さを感じる大アゴで観賞価値の高いノコギリクワガタである。 淡黄色の地に正中線上に黒色の縦帯があり、♂の前胸背上には1対の角状突起がある。 ♂の大アゴは基部で少し湾曲し、前方にほぼ真っすぐに伸びる。内歯は基部寄りにあり、中央付近から先端にかけて小内歯が並ぶ。 ♀の上翅会合部沿いの黒帯は太い。 飼育記録については以下に飼育メモとして記載していきたい。 |
飼育メモ |
2022年2月5日 ヤフオクより新成虫ペアを落札した。マレーシア ケランタン産WF1♂42mm・♀21mm。♂は11月下旬羽化、♀は11月上旬羽化、どちらも未後食との事。少々飼いすぎなのでセーブしなければと思いつつ、この前ラテラリスノコギリクワガタを落札したものの発送前に死亡した分の余裕があるので本種を選んでみた。 続きを表示2月10日 新成虫ペアが到着した。撮影後、コバエシャッターミニで管理し後食を待つことにした。 早くも♂が後食を開始した。 ♀が未だに休眠状態で、ヤフオクに同産地で後食済みの♀単品で出品されているのを見つけ、ペアで購入した価格の4分の1以下であったため、入札、そのまま落札することができた。 ペアリングの準備のため、♂は狭いプラケースミニからやや大きめのクリアスライダーに移動させた。種類は忘れたが生体購入時に入っていたケースで、高さはミニプラケより低いが幅はやや広いものである。 追加で購入した♀が到着した。21mmで21年11月上旬羽化、後食済とのこと。 今後、最初に購入した♀をAライン、追加で購入した♀をBラインとする。 Bラインの♀が後食を開始した。後食済だったはずだが、ずっと休眠状態だった。これから成熟まで待とうと思う。 ようやくAラインの♀が活動を開始した。 追加購入の♀はたまにゼリーを少し食べる程度だったが、♂の寿命も心配なのでペアリングさせることにして、♂のいるケースに入れてみた。 日中、遂に交尾を確認できた。朝、♂はゼリーに来ていたのだが、♀は午後になって餌場に出てきたらしく14時頃に長時間ゼリーを食べながら交尾しているところが観察できた。雌雄が離れたら産卵用ケースに♀を入れたい。 夕方になり、交尾の体勢のままではあるが交尾器は外れていたので早速♀を産卵用ケースにセットした。 産卵用ケースはコバエシャッター中でマットは発酵が進んだフォーテックの「産卵1番」を使用し、産卵木はやや硬めで小さめのものを使用した。産卵木は質がよいとは言えないので産卵は期待せずマットに産卵することに期待したい。 Aラインの♀が活動を開始して9日間程経過したので、早めではあるがペアリングさせることにし、♂のいるケースに入れてみた。習性なのかどちらの♀も小食でゼリーを食べているところもほとんど確認できていない。 Aラインの♀の交尾を確認次第、産卵用ケースに移動できるよう予め産卵用ケースをセットしておくことにした。 Bラインと同様、コバエシャッター中を使用し、BE-KUWA情報では本種の産卵には発酵が進んだマットのほうが適していると読んだ記憶があったので、キンオニクワガタの幼虫飼育が終わった使用済みマットが産卵用に丁度良いかと思い、産卵1番を主体に使用済みマットも混ぜたものを使用した。 今回も使い道のない硬めで小さめの産卵木を産卵の誘発にでもなればと入れてみた。 夜、早速交尾しているところが確認できたので、♀を産卵用ケースに移動させた。 Bラインの産卵用ケースはセット以来まったくといっていいほど♀の姿が見えず、かといってマット中を潜った痕跡もまったくないため、薄々死んでいるのではないかと思っていたので、調べてみたところ、マット中でバラバラになった♀を発見した。何故早期に死んだかは不明だが、産卵した痕跡もなく、残念な結果となった。 Aラインの♀はマット中を動き回っている痕跡があるため、もう少し待ってみたい。 夜、久しぶりにAラインの♀がマット上に出てきて歩き回っていた。産卵に専念していたと思いたい。衰えた様子は見えないが寿命も近いと思うので、♂も入れて同居させることにした。 日中、常に交尾していた。 |