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ウラシマグモ
学名:Phrurolithus nipponicus

♂(2024.6.1)
Data
和名 ウラシマグモ
体長 ♂:2〜3mm
♀:3〜3.5mm
分布 本州,四国,九州
出現期 5〜7月
昆虫
解説 落ち葉の下に見られるウラシマグモの一種。
和名のウラシマは京都府宮津市の無人島で発見されたことに因んで名付けられた。更に近縁種にはこれに因んでオトヒメグモOrthobula crucifera)と名付けられ命名者のユーモアが感じられる。
頭胸部は暗褐色。腹部は黒色で、前方に1対の白紋,中央に白色の白帯があり、横帯の中央が突き出る。更に腹部後方の糸器上部に1つの白紋がある。
同属のイナズマウラシマグモに似るが、腹部中央の白帯が大きく山型に出っ張るのに対し、本種では山型ほどにはならず、白帯左右も横に水平に伸びる傾向がある。正確な同定は♂の触肢や♀の外雌器を確認する必要がある。
倒木などがある湿った落ち葉の下に多い。
 
国内に生息するウラシマグモ属(Phrurolithus)は以下の7種。
和名/学名 分布
ウラシマグモ
Phrurolithus nipponicus
本州,四国,九州
イナズマウラシマグモ
Phrurolithus claripes
北海道,本州,四国,九州
タイリクウラシマグモ
Phrurolithus festivus
北海道,本州(北部)
コツブウラシマグモ
Phrurolithus sinicus
本州
ヤバネウラシマグモ
Phrurolithus pennatus
北海道,本州,四国,九州
キレオビウラシマグモ
Phrurolithus coreanus
本州,四国,九州
ウスイロウラシマグモ
Phrurolithus labialis
本州
 
トップの写真は林内で落ち葉上を徘徊していた♂を撮影したもの。
♀の写真は10月28日に、倒木周囲の落ち葉の下から見つけた本種を撮影したもの。
PHOTO

林内にいた♂@
(2024.6.1)

林内にいた♂A
(2024.6.1)

林内にいた♂B
(2024.6.1)

倒木周囲の落ち葉の下にいた♀
(2008.3.16)
 
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