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ツツジコナジラミモドキ
学名:Odontaleyrodes rhododendri

成虫(2010.4.8)
Data
和名 ツツジコナジラミモドキ
体長 約1mm
分布 本州,四国,九州
出現期 5〜9月
ツツジ,サツキの葉
 幼虫も同様。
解説 ツツジに集まるコナジラミ。
本種は同じ寄主植物のツツジコナジラミPealius azaleae)に似ているという意味であって、コナジラミモドキではなくコナジラミである。
ツツジコナジラミに似るが、幼虫の本種では体色は黒っぽいことと、体の周りから分泌する白色ロウ質物が長いことが特徴。ツツジコナジラミでは、体色が淡黄色で、白色ロウ質物も少ししか分泌しない。
両種の成虫での相違点は不明。
害虫とされてはいるものの、被害は少なくほとんど問題視されていない。
 
幼虫の写真は2月28日にツツジの葉の裏にいた幼虫の群れを撮影したもの。アブラムシの仲間のコナジラミモドキ類かとも思ったが、ツツジに来るものは知られていないことと、脚も確認できなかったことからコナジラミの一種のようだった。参考文献で調べたところ、写真こそないものの特長が一致したことにより同定することができた。
トップの写真は、3月27日に4齢幼虫が多数付いているツツジを採取して羽化させたもの。ツツジコナジラミの蛹も発見して、またも同定に困ったが、本種の4齢幼虫から羽化していたところも確認できたので、両種が混生していたようであった。
PHOTO

4齢幼虫@
(2009.2.28)

4齢幼虫A
(2009.2.28)

幼虫
左中央の淡黄色の幼虫はツツジコナジラミの幼虫である。
(2009.2.28)

ツツジ上の成虫と4齢幼虫
(2010.4.8)

ツツジの葉の裏に群れる幼虫
(2009.2.28)

寄主植物のツツジ
(2009.2.28)
 
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