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ゴホンダイコクコガネ
学名:Copris acutidens

ゴホンダイコクコガネ(2010.8.28 静岡県)
Data
和名 ゴホンダイコクコガネ
体長 10〜16mm
分布 北海道,奥尻島,本州,佐渡島,淡路島,四国,小豆島,九州,対馬,五島列島,薩摩黒島
出現期 5〜11月
獣糞(シカ,ウシなど)
解説 五本角のダイコクコガネ。
全身光沢の強い黒色で、♂は前胸背板に2対、頭部に1本の計5本の角を持つ。
♀では顕著な角はなく、頭部にやや隆起した程度の角しかない。特に林内の新鮮な鹿の糞を好む。
 
国内に生息しているCopris属は基亜属の以下の5種(1亜種)。
和名/学名 分布
ゴホンダイコクコガネ
Copris acutidens
北海道,奥尻島,本州,佐渡島,淡路島,四国,小豆島,九州,対馬,五島列島,薩摩黒島
マルダイコクコガネ
Copris b. brachypterus
奄美大島
マルダイコクコガネ(徳之島亜種)
Copris b. toguchii
徳之島
ダイコクコガネ
Copris ochus
北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島(大島,式根島,三宅島),隠岐,九州,壱岐,対馬,五島列島,屋久島,口永良部島
ミヤマダイコクコガネ
Copris pecuarius
本州,四国(山地),九州,対馬
ヒメダイコクコガネ
Copris tripartitus
対馬
 
♂の写真は8月27日の夜、静岡県の山地で灯火に飛来した個体を採集して撮影したもの。山地のクヌギ林の近くで一晩を明かすべくドームシェルターを立ててランタンを吊るしていたところ、複数の昆虫類がシェルター内の灯りに引き寄せられて予期せぬ収穫となった。
体長は14.5mmと標準的なサイズで角の発達も申し分ない立派な♂個体であった。
採集した山では、夜間林内を歩くと数頭の鹿の群れが逃げていったのを目撃しており、地面にあるおびただしい鹿の糞の数からもこの山には多数の鹿が生息していることが分かるが、その分糞虫の数も豊富なようだ。本種については図鑑で知り、ゴホンヅノカブトEupatorus gracilicornis)を思わせるその姿から一度は見たい憧れの糞虫だった。
♀は後に同じ場所でたくさん明かりに飛来したが、♂は飛来しなかった。
PHOTO


(2010.8.28 静岡県)

正面から見た♂
(2010.8.28 静岡県)

横から見た♂
(2010.8.28 静岡県)

上から見た♂
(2010.8.28 静岡県)

裏から見た♂
(2010.8.27 静岡県)

灯火に飛来した♂
愛用のドームシェルターの光に飛来した。
(2010.8.27 静岡県)

シカの糞にいた♀@
(2008.5.1 静岡県)

シカの糞にいた♀A
(2008.5.1 静岡県)

シカの糞にいた♀B
(2008.5.1 静岡県)
 
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