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ヤブキリ
学名:Tettigonia orientalis orientalis

♂(2006.7.22)
Data
和名 ヤブキリ
体長 30〜40mm
分布 本州,四国,九州
出現期 6〜11月
昆虫
 幼虫は若齢時は草の葉や花の花粉などを食べ、成長するに従い、肉食性が強くなる。
解説 藪に住むキリギリスの仲間。
大型のキリギリスの中では最も普通に見られる。
幼虫時は草食性だが、成長するに従い、だんだんと肉食性が強くなっていく。
管理人が子供の頃、本種を採集した後、同じケースにセマダラコガネBlitopertha orientalis)も一緒に入れたところすぐに本種がバリバリと食べてしまい、草食性だとばかり思っていたので大変驚いたことを覚えている。
 
春に水辺の多い草むらでおびただしい本種の幼虫を見ることができ、タンポポの花の上にもよく本種の幼虫が止まっていた。7月22日には成虫も見られるようになり、撮影することができた。春に見られたおびただしい幼虫達はクモやトカゲの重要な食料となっているのだろう。
 
あまり知られていないが本種にも体色変異があるようで、黒っぽい個体を2回見たことがある。
いずれも♂で、足は暗褐色、頭部・胸部は淡い赤褐色、翅は淡い緑色をしていた。
PHOTO


(2006.7.22)

♀@
交尾が終わった直後と思われ、♂から託された白い精包が見える。
(2006.7.22)

♀A
黒っぽい♂のそばにいた♀。
(2006.9.22)

黒い個体@
足が黒く、頭部・胸部は淡い赤褐色、翅は薄い緑色をしている。
(2006.9.22)

黒い個体A
(2006.7.29)

黒い個体B
(2006.7.29)

幼虫@
春には本種の幼虫が草むらのいたるところに見られ、よくタンポポの花粉を食べているところが観察できた。
(2006.3.25)

幼虫A
6月下旬にはかなり成長した幼虫が見られ、7月中旬頃には成虫になる。
(2006.6.17)
 
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