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タイワンクツワムシ
学名:Mecopoda elongata

緑色型の♂(2018.10.28 西表島)
Data
和名 タイワンクツワムシ
体長 50〜75mm
分布 本州(太平洋沿岸),伊豆諸島(八丈島),四国,九州(南部),南西諸島
出現期 9〜11月
 八重山諸島では周年見られる。
マメ科(クズ)などの葉
解説 南方系のクツワムシの一種。
緑色型と褐色型があり、胸部側面に黒帯があるのが特徴。
前翅はクツワムシほど幅広くない。
夜間、ギーギーギー、ギュルルルとかなり音程の高い大きな声で鳴く。
海外では台湾,熱帯アジアに分布している。
 
日本に生息するクツワムシ属(Mecopoda)は以下の2種。
和名/学名 分布
クツワムシ
Mecopoda nipponensis
本州,隠岐,四国,九州,対馬
タイワンクツワムシ
Mecopoda elongata
本州(太平洋沿岸),伊豆諸島(八丈島),四国,九州(南部),南西諸島
 
写真は10月28日の夜、西表島で鳴いている♂を見つけ撮影したもの。西表島に到着後、夕食を食べて山に直行したところ大きな声で鳴く虫がいることに気付き、探したが♀を見つけたものの♂は隠れた状態で鳴いているようで見つからなかった。探しているうちに後ろで光るものが目に入り、ライトで照らしたところ暗くて模様までは確認できなかったが10m先の道にイリオモテヤマネコと思われる猫がこちらを観察していてすぐに小走りに茂みに入っていった。それから時々本種の鳴き声が聞こえるもののなかなか近くで鳴いている個体に巡り合わなかったがようやく1匹間近で鳴いている♂を発見して撮影することができた。近づきすぎると鳴き止むがさほど警戒心もなく撮影することができた。
翌年に再度西表島に行き、夜間森林内でけたたましく鳴いている声を頼りに探してみると褐色型を見つけることができた。
PHOTO

緑色型♂@
(2018.10.28 西表島)

緑色型♂A
発見時の写真。
(2018.10.28 西表島)

褐色型♂
(2019.10.21 西表島)
 
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