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セスジナガキマワリ
学名:Strongylium cultellatum cultellatum

夜間、サクラに来た本種(2015.7.25)
Data
和名 セスジナガキマワリ
体長 9〜14mm
分布 本州,対馬
出現期 6〜9月
枯れ木やキノコ
 幼虫は朽木を食べる。
解説 キマワリの一種。
体型は細長く、上翅には深い縦隆条があり、内部は点刻される。
頭部及び前胸背は粗く点刻され艶消し状。
同属のハネナシセスジナガキマワリと酷似するが、ハネナシセスジナガキマワリでは体型が後方でやや広がり、後翅が退化しているなどの特徴から区別できる。
国内産の本種は以下の3亜種に分けられる。また、海外では基亜種が朝鮮半島,済州島,中国に分布し、台湾産は別亜種(taiwanum)とされる。
海外では朝鮮半島,済州島,中国,台湾に分布している。
 
国内に生息するナガキマワリ属(Strongylium)は以下の15種(2亜種)。
和名/学名 分布
コスジナガキマワリ
Strongylium uedai
屋久島
セコブナガキマワリ
Strongylium gibbosipenne
本州,四国,九州,下甑島
ウスイロナガキマワリ
Strongylium brevicorne
本州,四国,九州
ハネナシセスジナガキマワリ
Strongylium marseuli
本州(関東以西),伊豆諸島(八丈島),舳倉島,雄島,冠島,隠岐,四国,沖ノ島,九州,馬渡島,壱岐,対馬,平戸島,五島列島,甑島列島,種子島,屋久島,黒島,口永良部島,徳之島,沖縄島
セスジナガキマワリ
Strongylium c. cultellatum
本州,対馬
セスジナガキマワリ(琉球亜種)
Strongylium c. yuwanum
九州(南部),トカラ列島(中之島,宝島,臥蛇島,悪石島,諏訪之瀬島),奄美大島,徳之島,加計呂麻島,沖縄島,久米島,石垣島,西表島,宮古島,与那国島
セスジナガキマワリ(尖閣諸島亜種)
Strongylium c. araii
尖閣諸島(魚釣島)
コクロナガキマワリ
Strongylium shibatai
奄美大島,石垣島,西表島
チャイロナガキマワリ
Strongylium kawadai
奄美大島,徳之島,石垣島,西表島
ヒメナガキマワリ
Strongylium impigrum
北海道,本州,四国,小豆島,九州,五島列島
アワジハネナシナガキマワリ
Strongylium tanakai
本州,淡路島,祝島,小豆島
クロナガキマワリ
Strongylium niponicum
北海道,本州,佐渡,隠岐,四国,九州
ヤクシマナガキマワリ
Strongylium yakushimanum
九州,種子島,屋久島,薩摩黒島
オオシマナガキマワリ
Strongylium oshimanum
奄美大島,沖縄島
ドウイロナガキマワリ
Strongylium amamianum
奄美大島,沖永良部島,沖縄島
シワナガキマワリ
Strongylium japanum
本州,冠島,隠岐,四国,九州,下甑島,種子島,屋久島,薩摩黒島
アカアシナガキマワリ
Strongylium erythrocephalum
沖縄島
 
写真は7月25日の夜、近くの森林内のサクラの幹に止まっていた本種を撮影したもの。地衣類の付いた樹皮を齧っていた。近似種のハネナシセスジナガキマワリは後翅が退化し飛べないが、本種では後翅があり実際に飛べるようでライトトラップの高い場所にも止まっていた。
PHOTO

夜間、サクラに来た本種@
(2015.7.25)

夜間、サクラに来た本種A
(2015.7.25)

夜間、サクラに来た本種B
(2015.7.25)

夜間、サクラに来た本種C
(2015.7.25)

本種のアップ
(2015.7.25)

ライトトラップに来た本種@
(2016.7.31)

ライトトラップに来た本種A
(2016.7.31)
 
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