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カラカネヒメキマワリ
学名:Plesiophthalmus puncticollis

ライトトラップの周囲にいた本種(2018.7.22 静岡県)
Data
和名 カラカネヒメキマワリ
 別名:カラカネキマワリ
体長 9〜11mm
分布 本州,四国,九州
出現期 6〜9月
枯れ木やキノコ
 幼虫は朽木を食べる。
解説 ブナ林に生息する小型キマワリ。
ニホンキマワリに似るが、小型。
ヒメキマワリとは大きさも近いが、ヒメキマワリでは前胸背板の点刻が微細でツルツルに見えるのに対し、本種では点刻が大きくややざらついた感じに見える。また、上翅の点刻も大きい。
ブナ帯の自然林に生息しているが、数は少ないとされる。
 
日本に生息するキマワリ属(Plesiophthalmus)の基亜属は以下の15種(4亜種)。
和名/学名 分布
トカシキキマワリ
Plesiophthalmus kimurai
渡嘉敷島
ショウヤマキマワリ
Plesiophthalmus shoyamai
西表島
カラカネヒメキマワリ
Plesiophthalmus puncticollis
本州,四国,九州
ヒメキマワリ
Plesiophthalmus laevicollis
北海道,本州,佐渡島,隠岐,淡路島,伊豆諸島(八丈島),四国,九州
ナガアマミキマワリ
Plesiophthalmus nakamurai
奄美大島
ウルマキマワリ
Plesiophthalmus aurichalceus
伊平屋島,沖縄島,久米島,渡嘉敷島
イリオモテキマワリ
Plesiophthalmus gracilis
西表島
アマミキマワリ
Plesiophthalmus b. brevipennis
奄美大島
アマミキマワリ(徳之島亜種)
Plesiophthalmus b. makiharai
徳之島
オキナワキマワリ
Plesiophthalmus piceus
伊平屋島,沖縄島
クメジマキマワリ
Plesiophthalmus kumejimensis
久米島
イブシキマワリ
Plesiophthalmus fuscoaenescens
石垣島,西表島
ヨナグニキマワリ
Plesiophthalmus punctatus
与那国島
クロツヤキマワリ
Plesiophthalmus spectabilis
本州,四国,九州,対馬,屋久島
オキナワクロツヤキマワリ
Plesiophthalmus okinawanus
沖縄島
ニホンキマワリ
Plesiophthalmus n. nigrocyaneus
国後島,北海道,奥尻島,本州,佐渡島,伊豆諸島(伊豆大島),四国,九州,壱岐,五島列島,対馬,男女群島,下甑島
ニホンキマワリ(大隅諸島亜種)
Plesiophthalmus n. yakushimaenus
種子島,屋久島
ニホンキマワリ(伊豆諸島北部亜種)
Plesiophthalmus n. oyamai
伊豆諸島(利島,新島,式根島,神津島)
ニホンキマワリ(伊豆諸島南部亜種)
Plesiophthalmus n. mikuraensis
伊豆諸島(三宅島,御蔵島,八丈島)
 
写真は7月22日の夜、静岡県の標高500m付近の林縁に設置したライトトラップの周囲を歩いていた本種を撮影したもの。2,3匹いたがどれも9mm程度だった。周囲もブナが多い雑木林だった為、生態面からみても本種で間違いないだろう。
PHOTO

ライトトラップの周囲にいた個体
(2018.7.22 静岡県)
 
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