クロトガリキジラミ | |
学名:Trioza nigra | |
交尾 左が♀、右が♂。 (2010.5.1) |
Data | |
和名 | クロトガリキジラミ |
体長 | 1.7〜2.4mm |
分布 | 北海道,本州,伊豆諸島(八丈島),四国,九州,対馬,奄美大島,沖永良部島,沖縄島,石垣島,西表島,与那国島 |
出現期 | 5〜9月 |
餌 | エゴノキの汁 幼虫も同様。 |
解説 |
エゴノキに付くキジラミ。 成虫は黒色で光沢がある。翅の根元は黄褐色。 幼虫は黄緑色で、体の周囲から糸状の長めのロウ質物を分泌する。エゴノキの葉の裏に寄生し、葉の表側が少し膨らみ、小さな虫コブを作る。この虫コブはエゴノキハクボミフシと呼ばれる。 採集した幼虫は2日後に1匹羽化した。明るい緑色で、クストガリキジラミ(Trioza camphorae)と同様、羽化後に初めて黒くなるようだ。 羽化1日後は、色付いてきたもののまだ色が淡かったが、2日後になると頭部と胸部が完全に黒色になった。腹部が色付くのは更に時間が掛かるようである。羽化4日後には完全に色付き交尾も確認できた。交尾の写真は、5月1日の深夜1時頃に撮影したもの。♀の体色は黄褐色であった。 |