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クロトガリキジラミ
学名:Trioza nigra

交尾
左が♀、右が♂。
(2010.5.1)
Data
和名 クロトガリキジラミ
体長 1.7〜2.4mm
分布 北海道,本州,伊豆諸島(八丈島),四国,九州,対馬,奄美大島,沖永良部島,沖縄島,石垣島,西表島,与那国島
出現期 5〜9月
エゴノキの汁
 幼虫も同様。
解説 エゴノキに付くキジラミ。
成虫は黒色で光沢がある。翅の根元は黄褐色。
幼虫は黄緑色で、体の周囲から糸状の長めのロウ質物を分泌する。エゴノキの葉の裏に寄生し、葉の表側が少し膨らみ、小さな虫コブを作る。この虫コブはエゴノキハクボミフシと呼ばれる。
 
写真は4月24日にエゴノキの葉の裏にいた本種の幼虫を採集し羽化させたもの。寄主植物が分かっていたので同定は容易であった。現在飼育中なので、成虫は羽化次第紹介する予定。
採集した幼虫は2日後に1匹羽化した。明るい緑色で、クストガリキジラミTrioza camphorae)と同様、羽化後に初めて黒くなるようだ。
羽化1日後は、色付いてきたもののまだ色が淡かったが、2日後になると頭部と胸部が完全に黒色になった。腹部が色付くのは更に時間が掛かるようである。羽化4日後には完全に色付き交尾も確認できた。交尾の写真は、5月1日の深夜1時頃に撮影したもの。♀の体色は黄褐色であった。
PHOTO

羽化直後の成虫@
(2010.4.26)

羽化直後の成虫A
(2010.4.26)

羽化1日後の成虫@
(2010.4.28)

羽化1日後の成虫A
(2010.4.28)

羽化2日後の成虫@
(2010.4.28)

羽化2日後の成虫A
(2010.4.28)

エゴノキ上の本種
(2010.5.1)

エゴノキ上の4齢幼虫@
(2010.4.24)

エゴノキ上の4齢幼虫A
(2010.4.24)

エゴノキ上の4齢幼虫B
(2010.4.24)

エゴノキ上の4齢幼虫C
(2010.4.24)

幼虫によるエゴノキ上の虫コブ
蚊に刺されたような小さな膨らみしかない。
エゴノキハクボミフシと呼ばれる。
(2010.4.24)
 
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