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ウスバカミキリ
学名:Aegosoma sinicum sinicum

サクラ上の♂(2015.7.25)
Data
和名 ウスバカミキリ
体長 30〜55mm
分布 北海道,礼文島,奥尻島,本州,伊豆諸島(大島,利島,新島,神津島,三宅島,御蔵島),飛島,粟島,佐渡島,冠島,隠岐,四国,九州,対馬,壱岐,五島列島(福江島),上甑島,下甑島,種子島,屋久島,口永良部島,トカラ列島(口之島,中之島,諏訪瀬島,平島)
出現期 5〜9月
食べない
 幼虫は各種広葉樹,マツの材部を食べる。
解説 大型になるウスバカミキリ族の一種。
体色は黒色で、体表には薄く黄土色の微毛が生えている。
上翅には3〜4対の縦隆条がある。
♀の触角は♂より短く、長い産卵管が常に突き出ている。
 
日本に生息するウスバカミキリ属(Aegosoma)は本種のみで以下の4亜種に分けられている。
亜種区分/学名 分布
基亜種
Aegosoma s. sinicum
北海道,礼文島,奥尻島,本州,伊豆諸島(大島,利島,新島,神津島,三宅島,御蔵島),飛島,粟島,佐渡島,冠島,隠岐,四国,九州,対馬,壱岐,五島列島(福江島),上甑島,下甑島,種子島,屋久島,口永良部島,トカラ列島(口之島,中之島,諏訪瀬島,平島)
奄美沖縄亜種
Aegosoma s. adachii
奄美大島,徳之島,沖縄島
小笠原諸島亜種
Aegosoma s. savoryi
小笠原諸島(父島,母島)
八重山亜種
Aegosoma s. validicornis
石垣島,西表島
 
トップの写真は7月25日の夜、近くの森林内のサクラの木に止まっていた♂を撮影したもの。複数のサクラにそれぞれ1匹ずつ止まっていて個体数は多いようだ。
♀の写真は8月1日の夜、静岡県の山地に設置したドームシェルターの明かりに飛来したもの。ノコギリカミキリはよく見られたが、生きた本種を見たのは初めてだった。というのも以前、地元で立ち枯れに止まったまま菌に感染して死んでいた本種を見たことがあった。
PHOTO

サクラ上の♂@
※トップの写真をトリミングしたもの。
(2015.7.25)

サクラ上の♂A
(2015.7.25)

サクラ上の♂B
(2015.7.25)

サクラ上の♂C
夜間、某大学沿いのサクラの木に止まっていた。
(2011.8.9 山梨県)

前から見た♂
(2011.8.9 山梨県)

♀@
(2011.8.1 静岡県)

♀A
(2011.8.1 静岡県)

♀B
(2011.8.1 静岡県)
 
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