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シロスジカミキリ
学名:Batocera lineolata

ライトトラップに飛来した♀(2018.7.14 新潟県)
Data
和名 シロスジカミキリ
体長 40〜55mm
分布 本州,猿島,淡路島,宮島,佐渡島,隠岐,四国,沖ノ島,九州,対馬,壱岐,平戸島,五島列島(平島,中通島,福江島),天草諸島,甑島列島(下甑島),奄美大島,徳之島
出現期 5〜8月
ヤナギ科,カバノキ科,ブナ科の若枝を食べる
 幼虫は生木を木の内部から食べる。
解説 大型のカミキリの一種。
体色は暗灰色で黄色い縦長の斑紋が見られる。
生木を食べる為、害虫とされている。
幼虫期間は3年程も掛かり、羽化後1年の休眠を経て活動する。
海外では台湾,朝鮮半島,済州島,中国,インドシナ,アッサムに分布するが、台湾産では20mm程の個体や複眼や前胸背側縁の棘の形状が異なることから将来的には別種か亜種分けされる可能性がある。
国内に生息するシロスジカミキリ属(Batocera)は本種のみ。
 
トップの写真は7月14日の夜、新潟県の標高200m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した♀を撮影したもの。3匹飛来し、その後交尾も確認できた。雌雄の違いは大雑把に大きさでも判断は可能だが、交尾済みの場合、♀の上翅中央付近が♂の大アゴによって擦れているのでかなり確実に雌雄を見分けることができそうだ。
山梨県での写真は8月9日の夜20時頃、標高1,000m付近のコナラ主体の雑木林内に設置したライトトラップに飛来したもの。蛾を撮影中にブォ〜ンという大きな羽音が聞こえたがノコギリカミキリか何かだろうとさほど気にしないでいたが、後から地面に本種が止まっていたのを発見した。本種を見るのは小学生以来で常々また見たいと思っていたカミキリだったがなかなか出会えず10年以上掛かってようやく再び見ることができた。大型でライフサイクルが4年と長い為、環境の変化に弱く豊かな自然環境がないと生存できないのだろう。
動き出すと逃げるどころかカメラに乗ってきたので遠くに逃がしたら、いつの間にか保冷カバー付きのペットボトルにしっかりと掴まってもの凄い脚の力で外せないほどであった。
PHOTO

ライトトラップに飛来した♀@
(2018.7.14 新潟県)

ライトトラップに飛来した♀A
(2018.7.14 新潟県)

ライトトラップに飛来した♀B
(2016.8.9 山梨県)

ライトトラップに飛来した♀C
(2016.8.9 山梨県)

ライトトラップに飛来した♀D
(2016.8.9 山梨県)

ライトトラップに飛来した♀E
(2016.8.9 山梨県)

ライトトラップに飛来した♀F
(2016.8.9 山梨県)

♀の顔面
(2016.8.9 山梨県)

交尾@
(2018.7.15 新潟県)

交尾A
(2018.7.15 新潟県)

交尾B
(2018.7.15 新潟県)

交尾C
(2018.7.15 新潟県)
 
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