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モモブトトビイロサシガメ
学名:Oncocephalus femoratus

海岸沿いの石の下にいた個体(2020.4.4)
Data
和名 モモブトトビイロサシガメ
体長 12.5〜16.5mm
分布 本州,伊豆諸島(三宅島),四国,九州,種子島,屋久島,奄美大島,沖縄島,南大東島,宮古島,石垣島,西表島,与那国島
出現期 3〜11月
昆虫
 幼虫も同様。
解説 サシガメの一種。
全体的に褐色で翅に特徴的な黒い模様がある。
トビイロサシガメに似るが、トビイロサシガメは前胸背側角が尖り、前脚腿節下面の有棘突起は通常11〜12本であるのに対し、本種では前胸背側角は丸みを帯び、前脚腿節下面の有棘突起は8〜10本であることなどで区別できる。
和名のモモブトは前脚腿節が太いことに由来するが、トビイロサシガメでも♀では本種の♂より太いため、同定のポイントにしないほうがよいと思われる。
地表性で海岸沿いに多い。
海外では朝鮮半島,ロシア極東部,フィリピンに分布している。
 
国内に生息しているトビイロサシガメ属(Oncocephalus)は以下の7種の他、不明種も存在する。
和名/学名 分布
トビイロサシガメ
Oncocephalus assimilis
北海道,本州,隠岐,四国,九州,対馬
クロトビイロサシガメ
Oncocephalus breviscutum
本州,四国,九州,対馬,五島列島(福江島),奄美大島,沖縄島,石垣島,西表島
モモブトトビイロサシガメ
Oncocephalus femoratus
本州,伊豆諸島(三宅島),四国,九州,種子島,屋久島,奄美大島,沖縄島,南大東島,宮古島,石垣島,西表島,与那国島
ヒゲナガトビイロサシガメ
Oncocephalus germari
本州(和歌山県),四国,九州,奄美大島,徳之島,沖縄島,石垣島,西表島,与那国島
シロスジトビイロサシガメ
Oncocephalus heissi
本州(静岡県),四国,九州(鹿児島県),沖縄島,石垣島,西表島
モモチャトビイロサシガメ
Oncocephalus impudicus
石垣島,西表島,与那国島
タイリクトビイロサシガメ
Oncocephalus simillimus
対馬
 
写真は4月4日に神奈川県内の海岸沿いの草むらにあった石の下にいた本種を撮影したもの。幼虫の写真は同県の別の海岸で石の下でハサミムシを捕食していたもの。
PHOTO

海岸沿いの石の下にいた個体@
(2020.4.4)

海岸沿いの石の下にいた個体A
(2020.4.4)

ハサミムシを捕食していた幼虫@
海岸沿いの石の下にいた。
(2021.4.3)

ハサミムシを捕食していた幼虫A
(2021.4.3)

ハサミムシを捕食していた幼虫B
(2021.4.3)
 
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