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ヒモワタカイガラムシ
学名:Takahashia japonica

ヤマグワの枝上の♀(2019.4.28 静岡県)
Data
和名 ヒモワタカイガラムシ
体長 3〜10mm
分布 本州,四国,九州
出現期 4〜5月
カエデ類,ヤナギ類,ハンノキ,ケヤキ,エノキ,クワ,コブシ,ホオノキ,イスノキ,フウ,スモモ,マルメロ,タチバナモドキ,キハギ,ネムノキ,カンキツ類,カキなどの汁
 幼虫も同様。
解説 リング状の卵のうを作るカイガラムシ。
♀は灰黄色。
本種は枝に寄生し、白い紐状の卵のうをリング状に産むという面白い性質がある。
終齢幼虫で越冬する。
 
トップの写真は4月28日の夜、静岡県の谷川沿いのヤマグワの枝にいた♀を撮影したもの。同じヤマグワにおびただしい数の♀が見られた。
5月9日の写真は庭のイタヤカエデにいた産卵中の♀を撮影したもの。以前見た記憶があったので探していたらやはり発見できた。昨日は見つからなかったことから昨晩に産卵したのかもしれない。庭の1本のイタヤカエデで発見したカイガラムシはこれで5種になり、モミジニタイケアブラムシPeriphyllus californiensis)も多いが、特に悪影響は見られずいつも生き生きとしている。害虫という狭い考え方ではなく、生物多様性という広い視野で見るべきだろう。
PHOTO

庭のイタヤカエデ上で産卵中の♀@
(2010.5.9)

庭のイタヤカエデ上で産卵中の♀A
(2010.5.9)

ヤマグワに寄生する♀の集団@
(2019.4.28 静岡県)

ヤマグワに寄生する♀の集団A
(2019.4.28 静岡県)
 
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