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モミジニタイケアブラムシ
学名:Periphyllus californiensis

イタヤカエデ上の有翅型(2009.4.27)
Data
和名 モミジニタイケアブラムシ
体長 2〜3mm
分布 日本全土
出現期 3〜6,11月
カエデ類などの汁
 幼虫も同様。
解説 カエデ類を寄主とするアブラムシの一種。
有翅型は頭部・胸部は光沢のある黒色で、腹部は暗黄褐色で各腹節の左右と中央に黒い硬皮板がある。
無翅型では腹部に毛が見られる。
有翅型の幼虫では、全体的に赤褐色をしている。
本種は、有翅型・無翅型の他、越夏型という特別な型があり、宿主植物の栄養が少ない夏場に、1mm以下の扁平な姿の幼虫で秋まで休眠状態になる特殊な習性がある。和名の二態(ニタイ)はこのことに由来している。
ニタイケアブラムシ属の仲間は似ており、見た目では同定は難しいが本種は最も普通に見られる。
 
写真は4月27日に、庭のイタヤカエデにいた有翅型を撮影したもの。庭のヤマモミジにもよく見られ、春一番には幹母も見られた。その他の写真もすべて自宅の庭で撮影したもの。
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PHOTO

有翅型
夜、庭のエビネの葉の裏にいた本種を撮影したもの。エビネに集まった訳ではなく、エビネの上にあるイタヤカエデから来た個体であった。
(2008.11.28)

イタヤカエデの葉の無翅型
葉の裏に群れていた。
(2008.11.29)

イタヤカエデ上での交尾
(2010.12.5)

イタヤカエデ上の有翅型の幼虫
(2009.4.27)

イタヤカエデの葉に群れる本種
(2008.11.29)

イタヤカエデの葉にいる有翅型幼虫と無翅型成虫
(2008.11.29)

ヤマモミジ上の幼虫
(2009.4.4)

ヤマモミジ上の幹母@
既に死んでいるようだった。
(2009.4.4)

ヤマモミジ上の幹母A
(2009.4.4)

ヤマモミジ上の幹母B
(2009.4.4)

イタヤカエデ上の越夏型幼虫@
(2010.8.1)

イタヤカエデ上の越夏型幼虫A
たまに歩く。
(2010.8.1)

イタヤカエデ上の越夏型幼虫B
中央付近の黄色い点が越夏型幼虫。
(2010.8.1)

イタヤカエデ上の無翅型胎生♀(越夏型幼虫だった個体)
幹母に似て通常の個体よりかなり大きい。
(2010.11.13)
 
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