オオツノメンガタカブト | |
学名:Trichogomphus lunicollis | |
![]() ♂56mm(2025/2/28 南カリマンタン産/WILD) |
Data | |
和名 | オオツノメンガタカブト 別名:コブメンガタカブト,コブサイカブト |
体長 | 50〜65mm |
分布 | スマトラ,ボルネオ,マレー半島 |
餌 |
樹液? 幼虫は腐葉土や腐食の進んだ朽木を食べる |
解説 | メンガタカブトムシの一種。 前胸背にとても太い二又に分かれた胸角と、頭部に頭角を持つ。 ♀にもやや小さめの角がある。 脚は短めで木登りは苦手そう。 生態などの詳細な情報は不明だが、手持ちの図鑑ではサイカブトムシ族のフトツノヒサシカブトやパンカブトに似ていた。 それぞれ属は異なるが本種もサイカブトムシ族に含まれると思われる。 飼育記録については以下に飼育メモとして記載していきたい。 |
飼育メモ |
2025年2月25日 実は1週間ほど前にヤフオクで本種が出品されていて糞虫を思わせるスタイルに魅力を感じ挑戦してみたかったが、飼育が難しいらしいのと4万円という高値で落札されているのを見て怖気づいていた。だが1万円となると早い者勝ちではないかと思い、購入してしまった。 ちなみに入荷数は少ないようですぐに売り切れになっていたので、テレワークでなければ買えなかったところだ。 産地は南カリマンタン メラトゥス山脈 Mt.Besar産(ボルネオ島のベサル山)の天然物。 飼育情報がないに等しくブリード用のマット等不明ではあるが、同じくドルクスグッズで販売されている「カブトマット オリジナル」を20L一緒に購入した。 マットの商品説明は「クヌギ主体の完熟マットに、栄養価の高い生オガ・朽ち木を混ぜ添加剤・バクテリアを加え発酵。更に栄養価豊富な中粒子マットを混合した最高のバランスマットです」との事。 もう1種マットはあったのだが、そちらは栄養価が高くて本種には向かないかもしれないと思い、こちらを選んだ。 ブリード物がまったく出回っていないことからも難易度が高いと思われ、できる限りのことはしたいと思うがダメ元という気で気楽にいこうと思う。 続きを表示2月28日 生体が到着した。ありがたいことに今週は寒波も治まり気温が高く安全に到着、健康な個体だった。 産卵ケースはコバエシャッター大を使用、マットは「カブトマット オリジナル」、産卵のきっかけになるかと思い、クヌギの産卵木とその周辺に産卵1番を薄く撒いてみた。 加水したものの使用せずにスカスカになってしまった産卵木を砕いてマット上に配置した。 まず♀単独で産卵に挑戦してみることにした。 飼育状況。 飼育開始1日目は雌雄共にまったくゼリーを食べずにマットに潜って眠っていたが、♀は2日目から毎日ゼリーを平らげるようになり、食事以外はマットの中から朽木を削っているのかガリガリと盛んに音を立てており、その振動で温室のガラスが揺れるほどだった。 ♂は変わらず潜ったきりでゼリーもほとんど減っていない。 |
PHOTO | |
![]() ♂56mm (2025/2/28 南カリマンタン産/WILD) |
![]() ♀50mm@ (2025/2/28 南カリマンタン産/WILD) |
![]() ♀50mmA (2025/2/28 南カリマンタン産/WILD) |
![]() 産卵用ケース (2025/2/28 南カリマンタン産/WILD) |