マルガリータヒナカブト | |
学名:Agaocephala margaridae | |
♂44mm(2022/4/24 ブラジル産) |
Data | |
和名 | マルガリータヒナカブト 別名:マルガリータヒナカブトムシ,オオカラカネヒナカブト,オオカラカネヒナカブトムシ |
体長 | 29〜44mm |
分布 | ブラジル |
餌 |
樹液? 幼虫は腐葉土や腐食の進んだ朽木を食べる |
解説 |
ヒナカブトムシの一種。 ♂は頭部に2本の角を持つ。前胸背板は赤銅色(稀に緑銅色)で1本の短い角を持つ。 上翅は黄褐色。 詳細は不明だが、飼育は比較的容易とされる。 カラカネヒナカブト属(Agaocephala)では最大とされる。 飼育記録については以下に飼育メモとして記載していきたい。 |
飼育メモ |
2021年11月28日 ランバージャックに行ってブラジル・パラー州/CB 3令幼虫ペアを購入した。お店の方によると、もうすぐ繭玉を作り始める感じらしい。 プラケース小に雌雄仕切られた状態で購入し、マットの状態も良かったので、そのままの状態で飼育を続行することにした。 お店でも幼虫は見せてもらったが、撮影のため一度掘り起こした。♂は小さめで♀は大きかった。 今回は小型の♂になるかもしれないが、あくまで種親として卵から大型の個体を育てたい。 続きを表示12月6日 プラケース小に2頭のままでは狭いかと思い、プラケース小に1頭ずつにしようかと♂幼虫を掘り出そうとしたところ、マットの中央部分が固くなっていた。これが店員の言っていた繭玉かと思い、取り出しを中止し、このまま様子をみることにした。 かなり放置していたので蓋を開けてみたところ、コバエが大発生していた。 急いで繭玉を掘り出してみたところ、繭玉自体にもコバエのウジが湧いていたが繭玉を壊す勇気が出なかったので、繭玉を壊さないギリギリまで削りながら駆除した。 マットはすべて廃棄し、コバエシャッター小にコバエの発生していないマットを敷いてその上に半分埋めた状態で成虫が出てくるのを待つことにした。繭玉は大きいほうが♀だった。 繭玉の一つがひび割れてきたので少し広げて覗いたところ、白っぽい蛹の一部が見え、無事なことに安心した。乾燥を防ぐため、隙間を戻して周りを加水し、羽化を待つことにした。 もうそろそろかと繭の隙間を再度開けて覗いてみたが、まだ真っ白な蛹のままだった。ただ、生きていることは間違いないので安心した。 繭玉に開けた覗き窓は濡れたティッシュで塞いで乾燥対策をした。 覗き窓から蛹を確認してみると、かなり黄褐色に色付いていた。繭玉に潜んでいたコバエの残党も羽化次第日々駆除していたため、既にコバエは発生しなくなっており、この分だと問題なく羽化してくれそうだ。 覗き窓から蛹を確認したところ、かなり黒っぽくなっていた。ごく一部しか見えないので色でしか判断できないが恐らくあと数日以内で羽化してくれると思う。 夜、覗き窓から蛹を確認したところ、羽化後の小楯板の辺りが確認できた。朝見た時は蛹だったことから、羽化直後でまだオレンジ色の状態だった。一部しか見ることができないが見る限り無事に羽化が成功したようだ。 もう一つの繭玉には覗き窓は開けていないが、同じ時期に繭玉になっていることからタイミングを見てどちらも同時に成虫を取り出したい。 繭玉上部を取り除いて新成虫を確認することにした。 コバエの騒動で雌雄がどちらの繭玉か分からなくなっていたが、覗き窓を開けていた繭玉の個体は♀だった。♂の繭玉も慎重に割り、立派な新成虫を見ることができた。 コバエが大発生した時はどうなることか心配したが、完品で無事に羽化させることができた。コバエの発生は収まっているものの、繭玉の内部には未だコバエの幼虫が確認できたので、一度発生を許すと駆除は相当難しいようだ。 マットに潜っていた♂が、数日前からマット上に出てきてじっとしているようになった。後食間近のようだ。 夜、♂がマット上を活発に歩き回っており、ようやく活動を開始したようだ。 そろそろ産卵用ケースをセットすることにした。 小型のカブトなのでコバエシャッター中を使用し、マットはフォーテックの「カブト1番」を篩のかけたものと、Nマットを半々で混ぜたものを使用した。 セット中、♂を♀の上に乗せていたらそのまま交尾していた。しばらく観察していたが、三脚が少しケースに当たってしまい交尾が終了した。 交尾済みとみなし、♀単独で産卵用ケースに入れて産卵に専念させることにした。 |