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キバネハサミムシ
学名:Forficula mikado

レンゲツツジ上の本種(2011.8.11 山梨県)
Data
和名 キバネハサミムシ
 別名:ヒメハサミムシ,キバネクギヌキハサミムシ
体長 12〜20mm
分布 北海道,礼文島,利尻島,本州
出現期 4〜10月
虫,花粉など
解説 山地性のハサミムシの一種。
体色は暗赤褐色で、前翅が黄褐色をしている。
鋏は細長いタイプと太短いタイプが出現する。
山地の草木の葉上や、石の下などに見られる。
 
国内に生息するクギヌキハサミムシ属(Forficula)は以下の5種。ただし、クギヌキハサミムシの誤同定と考えられるEparchus paratomisは含めず。
和名/学名 分布
ミナミクギヌキハサミムシ
Forficula hiromasai
伊豆諸島(八丈島,青ヶ島),九州(佐多岬),男女群島(女島),屋久島,トカラ列島(口之島,中之島,宝島),奄美大島,加計呂麻島,請島,徳之島,沖縄島
キバネハサミムシ
Forficula mikado
北海道,礼文島,利尻島,本州
クギヌキハサミムシ
Forficula scudderii
北海道,礼文島,利尻島,本州(中部地方以北),九州(大分県)
ニセミナミクギヌキハサミムシ
Forficula planicollis
与那国島
ヨーロッパクギヌキハサミムシ
Forficula auricularia
本州(東京都江東区)
 
写真は8月11日に、山梨県の山地のレンゲツツジの葉上を歩き回っていた本種を撮影したもの。標高2,000m近い山地だったが、本種は普通に見られた。
9月15日の写真は鋏の長いタイプの本種で、同じ山の標高1,600m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した。どちらのタイプも草の葉上にも普通に見られた。コブハサミムシAnechura harmandi)では鋏の形状によってアルマン型とルイス型という呼び名があるが、本種には呼び名は無いようだ。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種@
ハサミが長いタイプ。
(2012.9.15 山梨県)

ライトトラップに飛来した本種A
ハサミが長いタイプ。
(2012.9.15 山梨県)

レンゲツツジ上の本種
(2011.8.11 山梨県)
 
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