ホーム > コウチュウ目 > ハムシ科 > サルハムシ亜科
 
ムネアカキバネサルハムシ
学名:Pagria consimile

ビーティングで得られた♂(2020.6.7)
Data
和名 ムネアカキバネサルハムシ
 別名:ヒメキバネサルハムシ
体長 2.2〜2.8mm
分布 本州,伊豆諸島(大島),祝島,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,中甑島,徳之島
出現期 3〜9月
クズ,ハギ,ダイズ,アズキなどの葉
 幼虫も同様。
解説 小型のキバネサルハムシ属の一種。
以前はヒメキバネサルハムシ(Pagria signata)とされていたものが、近年になって4種含まれていたことが判明し、本種を含む4種に分割された。
キバネサルハムシ属は、3mmに満たない小型種で、本種はその中でももっとも大型。
触角・脚・上翅が黄褐色、上翅には八の字の暗色の斑紋があり、会合部は暗色などの特徴がある。
また、上翅が暗い個体は暗色紋前方の淡褐色の紋が目立つ。
♂の頭部・前胸背板は赤褐色だが、♀では頭頂と前胸背板の前縁中央部付近が黄褐色〜褐色である。
近似種のマルバネキバネサルハムシ(Pagria ussuriensis)は上翅の暗色紋が会合部と結合し、菱形の黒紋になっているのに対し、本種は会合部に接することはなくハの字を描くことなどで区別できる。詳しくは参考リンクに記載がある。
 
トップの写真は6月7日に近所の林道でクズが絡まる蔓をビーティングしたところ得られた♂を撮影したもの。個体数は多く♀のほうが多かった。
 
国内に生息するキバネサルハムシ属(Pagria)は以下の4種。
和名/学名 分布
ムネアカキバネサルハムシ
Pagria consimile
本州,伊豆諸島(大島),祝島,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,中甑島,徳之島
ツヤキバネサルハムシ
Pagria flavopustulata
本州,伊豆諸島(三宅島,八丈島),硫黄島,四国,九州,壱岐,対馬,屋久島,下甑島,中甑島,下甑島,トカラ列島(中之島)
チビキバネサルハムシ
Pagria ingibbosa
北海道,本州,硫黄島,九州,下甑島,トカラ列島(中之島),徳之島,阿嘉島,奥武島,石垣島,西表島
マルキバネサルハムシ
Pagria ussuriensis
本州,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,志賀島,上甑島,中甑島,下甑島
参考リンク  最新ハムシ事情図説3 -4種に別れたヒメキバネサルハムシ- (今坂正一とE-アシスト
PHOTO

ビーティングで得られた♂
クズが絡まる蔓から得られた。
(2020.6.7)

ビーティングで得られた♀@
クズが絡まる蔓から得られた。
(2020.6.6)

ビーティングで得られた♀A
(2020.6.6)

ビーティングで得られた♀B
(2020.6.6)

ビーティングで得られた♀C
(2012.3.27)

ビーティングで得られた♀D
(2012.3.27)
 
先頭ページへ