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ホタルハムシ
学名:Monolepta dichroa

ムラサキツメクサ上の本種(2020.8.2)
Data
和名 ホタルハムシ
体長 3.2〜3.7mm
分布 北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島(大島,八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,屋久島,石垣島
出現期 6〜11月
キク科(ヨモギ,ヨメナ),タデ科(タデ類),イネ科,マメ科などの葉
 幼虫も同様。
解説 ハムシの一種。
光沢が強く、頭部・前胸背は橙黄色で上翅は黒色。上翅先端付近に黄紋があるものも出現する。
和名のホタルは翅頂付近に黄紋が出る個体がホタルの光を連想させたのかもしれない。
クロウリハムシに似るが、本種のほうが小型でスマート、前胸背はクロウリハムシに見られるような横向きの条溝は見られない。
 
国内に生息するMonolepta属は以下の13種。
和名/学名 分布
キイロクワハムシ
Monolepta pallidula
本州,飛島,伊豆諸島(大島,三宅島),淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,対馬,上甑島,中甑島,下甑島,屋久島,トカラ列島,沖縄島,慶留間島,阿嘉島,宮古島,尖閣諸島
ムネアカウスイロハムシ
Monolepta kurosawai
本州,四国
ヒメウスイロハムシ
Monolepta nojiriensis
本州,四国,九州,対馬,下甑島
コモンアシナガハムシ
Monolepta chujoi
奄美大島,加計呂麻島,徳之島,石垣島,西表島
ホタルハムシ
Monolepta dichroa
北海道,本州,佐渡島,伊豆諸島(大島,八丈島),淡路島,隠岐,四国,九州,対馬,屋久島,石垣島
ムナグロツヤハムシ
Arthrotus niger
北海道,本州,飛島,淡路島,隠岐,四国,小豆島,九州,薩摩黒島
アオバアシナガハムシ
Monolepta fulvicollis
北海道,本州,隠岐,四国,九州
ヒウラアシナガハムシ
Monolepta hiurai
本州
ヒメアシナガハムシ
Monolepta minor
九州,屋久島,奄美大島,沖縄島
ミヤモトアシナガハムシ
Monolepta miyamotoi
奄美大島,徳之島,沖永良部島,与論島,沖縄島
モンキアシナガハムシ
Monolepta quadriguttata
本州,四国,小豆島,九州,上甑島,下甑島
サキシマアシナガハムシ
Monolepta sakishimana
石垣島,西表島
シロウズアシナガハムシ
Monolepta shirozui
対馬
 
写真は8月2日に河川敷のムラサキツメクサにいた本種を撮影したもの。6月に同じ場所で本種を見つけていたがすぐに飛び去ってしまっていた。今回は同じムラサキツメクサに2匹もいたので食草となっているようだ。8月29日には同じ場所で上翅先端に黄紋のある個体も撮影することができた。
静岡県では綺麗な谷川沿いのアカメガシワに複数の本種が集っていた。止まっているだけでなく食べているため、食草としているようだ。アカメガシワを食べる種としては明記されていないが、近似種も含めても多食性は本種のみであり、大きさや特徴から本種であると思われる。
PHOTO

ムラサキツメクサ上の本種@
(2020.8.2)

ムラサキツメクサ上の本種A
(2020.8.2)

ムラサキツメクサ上の本種B
上翅先端に黄紋がある個体。
(2020.8.29)

ムラサキツメクサ上の本種C
上翅先端に黄紋がある個体。
(2020.8.29)

ムラサキツメクサ上の本種D
上翅先端に黄紋がある個体。
(2020.8.29)

アカメガシワを食べる本種@
(2021.9.25 静岡県)

アカメガシワを食べる本種A
(2021.9.25 静岡県)

アカメガシワを食べる本種B
(2021.9.25 静岡県)

アカメガシワを食べる本種C
(2021.9.25 静岡県)

アカメガシワを食べる本種D
(2021.9.25 静岡県)
 
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