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ヘリグロテントウノミハムシ
学名:Argopistes coccinelliformis

ヘリグロテントウノミハムシ(2021.3.27)
Data
和名 ヘリグロテントウノミハムシ
 別名:ヘリグロテントウトビハムシ
体長 3.2〜4mm
分布 本州,伊豆諸島(三宅島,八丈島),小笠原諸島(父島),四国,沖ノ島,九州,上甑島,下甑島,屋久島,奄美大島,沖縄島,渡名喜島,与那国島,北大東島
出現期 4〜10月
モクセイ科(ヒイラギモクセイ,ヒイラギ,ネズミモチ,キンモクセイ)など
 幼虫は同様の食草を葉の内側に潜り込み食べる。
解説 テントウムシそっくりのノミハムシ。
光沢のある黒色で上翅に1対の赤紋がある。
触角は黄褐色でテントウムシとは長さや形状が全く異なる。
ヒイラギモクセイなどの食草となる木の葉の裏側にへばり付いている。
後脚は黒色で太く発達しており、触るとピョンと一瞬で消えたかようにジャンプする。
同属のテントウノミハムシと酷似するが、本種とは食草が異なることと前胸背の前縁中央部がテントウノミハムシでは突出することで区別できる。
 
国内に生息するテントウノミハムシ属(Argopistes)は以下の4種。
和名/学名 分布
テントウノミハムシ
Argopistes biplagiatus
北海道,奥尻島,本州,伊豆諸島(新島,三宅島),小笠原諸島(父島,兄島),隠岐,四国,小豆島,九州,沖縄島
ヘリグロテントウノミハムシ
Argopistes coccinelliformis
本州,伊豆諸島(三宅島,八丈島),小笠原諸島(父島),四国,沖ノ島,九州,上甑島,下甑島,屋久島,奄美大島,沖縄島,渡名喜島,与那国島,北大東島
ヒメテントウノミハムシ
Argopistes tsekooni
本州,九州,対馬,平戸島,五島列島
クロテントウノミハムシ
Argopistes unicolor
本州,九州,平戸島
 
トップの写真は3月27日に海岸の岩間から生えていたグミ類は葉裏に止まっていた本種を撮影したもの。よく見ると本種の左上にアブラムシの幼虫がいていかにもテントウムシかのように見えたが、定規を近づけたら顔を出して正体を現した。子供の頃の自宅庭はいつも本種が大発生しているヒイラギモクセイがあったが、引っ越し以来あまり見かけていなかった。
PHOTO

グミ類の葉の裏で休んでいた個体@
左上にアブラムシの幼虫がいる。
(2021.3.27)

グミ類の葉の裏で休んでいた個体A
(2021.3.27)

グミ類の葉の裏で休んでいた個体B
(2021.3.27)

グミ類の葉の裏で休んでいた個体C
(2021.3.27)

グミ類の葉の裏で休んでいた個体D
(2021.3.27)

グミ類の葉の裏で休んでいた個体E
(2021.3.27)

本種が休んでいたグミ類の木
食草ではないため、単に休んでいたようだ。
(2021.3.27)

ネズミモチの葉の裏にへばりつく本種
(2005.10.30)
 
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