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オオヒメツノゴミムシダマシ
学名:Cryphaeus duellicus

夜間、キノコに来た♂(2021.8.5 岩手県)
Data
和名 オオヒメツノゴミムシダマシ
 別名:ツノゴミムシダマシ,ヒメツノゴミムシダマシ
体長 9〜15.6mm
分布 北海道,本州,佐渡島,隠岐,四国,九州
出現期 4〜10月
 倒木や朽木周辺に見られる。
広葉樹やアカマツの枯れ木に生えるキノコ
 幼虫も同様。
解説 角があるツノゴミムシダマシの一種。
体色は艶消し状の黒色で、触角と脚は暗赤褐色。
♂では複眼間に直立した角状突起を持ち、先端付近は前方に湾曲する。ただし、角状突起の発達は体長に比例し小型個体では痕跡程度になる。
♂の頭部前方両側(頬前縁)は前方に向かい三角形の突起がある。
本種の複眼は上下に分断される。
♀では角状突起及び三角形の突起はない。
朽木に見られ、朽木やキノコを食べる。
海外ではサハリン,朝鮮半島,中国に分布している。
 
国内に生息するヒメツノゴミムシダマシ属(Cryphaeus)は以下の4種。
和名/学名 分布
コブヒメツノゴミムシダマシ
Cryphaeus boleti
本州,四国,九州
リュウキュウヒメツノゴミムシダマシ
Cryphaeus satoi
種子島,口永良部島,屋久島,トカラ列島(中之島),奄美大島,徳之島,沖縄島,石垣島,上地島,西表島
オオヒメツノゴミムシダマシ
Cryphaeus duellicus
北海道,本州,佐渡島,隠岐,四国,九州
ルイスヒメツノゴミムシダマシ
Cryphaeus punctatulus
本州,四国,九州
 
写真は8月5日の夜3時頃、山にあったキノコの生えた伐倒木に来た本種を撮影したもの。♀は早いうちにライトトラップに飛来していた。
PHOTO

夜間、キノコに来た♂
(2021.8.5 岩手県)

夜間、キノコに来た小型の♂
(2021.8.4 岩手県)

ライトトラップに飛来した♀@
(2021.8.4 岩手県)

ライトトラップに飛来した♀A
(2021.8.4 岩手県)
ミツノゴミムシダマシとの相違点

本種
複眼は雌雄共に上下に完全に分断する。
(2021.8.4 岩手県)

ミツノゴミムシダマシ
複眼は雌雄共に分断されない。
(2021.9.25 静岡県)
 
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