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ニシツヤヒサゴゴミムシダマシ
学名:Misolampidius okumurai

夜間、苔むした朽木を歩く本種(2017.7.15 静岡県)
Data
和名 ニシツヤヒサゴゴミムシダマシ
 別名:ツヤヒサゴゴミムシダマシ
体長 10〜17mm
分布 本州(静岡県以南),四国(北東部を除く),九州
出現期 4〜10月
 倒木や朽木周辺に見られる。
枯れ木やキノコ類
解説 ひょうたんのような体形をしたヒサゴゴミムシダマシの一種。
全身黒色で光沢が強い。触角と脚は暗赤褐色。
低地から山地まで広く棲息している。
従来はツヤヒサゴゴミムシダマシという和名で呼ばれていたが、近年細分化され本種と兵庫県以東に生息するヒガシツヤヒサゴゴミムシダマシの2種に分かれた。
ヒガシツヤヒサゴゴミムシダマシでは前胸背板の点刻が非常に密な為皴状になるが、本種では点刻が比較的少なく皴にならない。
 
日本に生息するヒサゴゴミムシダマシ属(Misolampidius)は以下の19種。
和名/学名 分布
ヤクヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius yakushimanus
屋久島
モリヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius morii
屋久島
ツシマヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius tsushimanus
対馬
ツシマトゲヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius adachii
対馬
マルヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius molytopsis
本州(紀伊山地,中国山地),四国,九州
イリエヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius iriei
屋久島
イシヅチヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius hisamatsui
四国(石鎚山脈,四国カルスト)
ソボトゲヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius sobosanus
九州(九州山地)
ナガサキトゲヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius clavicrus
九州(長崎県,佐賀県)
ゴトウトゲヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius gotoensis
五島列島(福江島,野崎島)
メシマトゲヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius kazuoi
男女群島(女島)
ニシツヤヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius okumurai
本州(静岡県以南),四国(北東部を除く),九州
ヒガシツヤヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius imasakai
本州(兵庫県以東),佐渡島
オキツヤヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius okiensis
隠岐(島後)
ミクラツヤヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius kawadai
伊豆諸島(御蔵島)
セトウチツヤヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius sanoi
本州(岡山県),淡路島,四国(東北部),小豆島,豊島
オオミネツヤヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius ohminesanus
本州(紀伊半島大峰山脈)
シワヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius rugipennis
本州,佐渡島,四国,九州
タカクワヒサゴゴミムシダマシ
Misolampidius takakuwai
本州
 
写真は7月15日の夜、静岡県の標高約1,200mの倒木上に止まっている本種を撮影したもの。体長は13mmだった。以前同じ場所でアセビの朽木の中にいたシワヒサゴゴミムシダマシMisolampidius rugipennis)を撮影しており、図鑑によると2種は混生するとされていた。
 
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