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ハマヒョウタンゴミムシダマシ
学名:Idisia ornata

砂浜にいたハマヒョウタンゴミムシダマシ(2021.4.3)
Data
和名 ハマヒョウタンゴミムシダマシ
体長 4.4〜5.6mm
分布 国後島,択捉島,北海道,奥尻島,本州,粟島,佐渡島,隠岐,淡路島,四国,九州,平戸島,天草諸島,五島列島,壱岐,対馬,屋久島
出現期 4〜10月
魚や動物などの死骸
解説 海岸性のゴミムシダマシの一種。
体色は黒褐色だが、白色〜褐色の鱗片で覆われている。
上翅は白色の鱗片による2対の白紋があるが、個体により全体的に白色の個体も見られる。
本種の白色の斑紋は生息地の砂浜によく溶け込んで見つけづらく、保護色効果が高い。
同属のニセハマヒョウタンゴミムシダマシに酷似するが、本種の上翅は4本の縦隆起があるのに対し、ニセハマヒョウタンゴミムシダマシではほとんど隆起がなく、第3間室の基部のみ隆起することで区別できる。
 
国内に生息するハマヒョウタンゴミムシダマシ属(Idisia)は以下の2種。
和名/学名 分布
ハマヒョウタンゴミムシダマシ
Idisia ornata
国後島,択捉島,北海道,奥尻島,本州,粟島,佐渡島,隠岐,淡路島,四国,九州,平戸島,天草諸島,五島列島,壱岐,対馬,屋久島
ニセハマヒョウタンゴミムシダマシ
Idisia vestita
本州,淡路島,伊豆諸島(大島,新島),四国,九州,平戸島
 
写真は4月3日に海岸の砂浜で流木の下にいた本種を撮影したもの。1匹見つけて撮影していたら更に歩行中の1匹も見つけた。保護色効果が高いのは知っていたので、動くのを待つことで発見できた。やや草の生えている石の下にも2匹見つけることができた。5月4日に新潟砂丘でも本種を見つけることができた。さほど個体数は多くなかったが、流木の下や波消しブロック際の砂浜上で発見できた。
PHOTO

砂浜の流木の下にいた個体@
(2021.4.3)

砂浜の流木の下にいた個体A
(2021.4.3)

砂浜の流木の下にいた個体B
(2021.4.3)

砂浜の流木の下にいた個体C
(2021.4.3)

砂浜の流木の下にいた個体D
上の写真とは別個体。
(2021.4.3)

砂浜の石の下にいた個体@
(2021.4.3)

砂浜の石の下にいた個体A
(2021.4.3)

本種が隠れていた流木
(2021.4.3)

新潟砂丘の流木の下にいた個体@
(2021.5.4 新潟県)

新潟砂丘の流木の下にいた個体A
(2021.5.4 新潟県)

新潟砂丘の流木の下にいた個体B
(2021.5.4 新潟県)

新潟砂丘の流木の下にいた個体C
(2021.5.4 新潟県)
ニセハマヒョウタンゴミムシダマシとの相違点

ハマヒョウタンゴミムシダマシ
上翅に4本の縦隆起がある。
鱗毛はやや長く、豊富な印象。
(2021.4.3)

ニセハマヒョウタンゴミムシダマシ
上翅に縦隆起がほぼない。
鱗毛も短く、薄毛な印象。
(2021.4.10)
 
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