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クロゴキブリ
学名:Periplaneta fuliginosa

クロゴキブリ(2010.4.10)
Data
和名 クロゴキブリ
体長 25〜35mm
分布 北海道,本州,四国,九州,奄美大島
 原産地は中国南部と考えられている
出現期 一年中
雑食性。
解説 黒光りする大型のゴキブリ。
自然界では主に朽木などを食べているが、好んで民家に侵入し、あらゆる物を食べ、繁殖するため屋内害虫とされる。
幼虫は若齢の頃は黒地に白斑があるが、成長するにつれ、白紋が消えて全体的に赤褐色になる。
壁や天井を素早く自由に走り回り、飛ぶこともできる。
古くから人間のそばで共存して来たためか本種を退治しようとすると人の顔面めがけて一直線に飛んで、怯んだ隙にそのまま逃げるといった技まで身に付けている。
本種の主な天敵はアシダカグモHeteropoda venatoria)である。
本種は帰化種だが原産地は不明。本種の勢力に押され、在来の近縁種であるヤマトゴキブリPeriplaneta japonica)が屋外に追いやられてしまった。
 
トップの写真は、4月10日の夜、玄関の外灯の下にいた本種を撮影したもの。家に侵入しようとしているのか時々見かけることがあり、以前殺虫剤をかけたところ、顔面めがけて一直線に飛んできて額に触れる寸前に避けることができたが、これに懲りて今では外で見かけた場合は見て見ぬふりをしている。
実は、私が幼稚園児の頃、本種をカブトムシの雌と思い込んでティッシュペーパーの箱に入れて飼育していたことがあるが、知らぬが仏というのは正にこの事であろう。本種に纏わる一番嫌な思い出は、お風呂の電気のスイッチを押して、電気が付く前に風呂場に足を踏み入れた時に、素足で本種をべったりと踏み付けてしまったことである。潰れることなく私の足の裏から自力で出てきた時の感触が消えるまでに長時間掛かり、今でも忘れる事ができない嫌な思い出となっている。
PHOTO

夜の玄関にいた個体@
(2010.4.10)

夜の玄関にいた個体A
(2006.11.5)

夜の玄関にいた個体B
(2006.11.5)

風呂場に現れた本種
(2006.7.6)

公衆トイレ内の幼虫@
夜の公衆トイレ内は幼虫が複数見られた。
(2012.7.4 鹿児島県)

公衆トイレ内の幼虫A
(2012.7.4 鹿児島県)

公衆トイレ内の幼虫B
(2012.7.4 鹿児島県)

自宅にいた幼虫
(2006.7.6)

アシダカグモの幼体に捕食された幼虫
風呂場にいた本種の幼虫をアシダカグモの幼体の近くに追いやるとアッと言う間に捕食された。
(2006.9.3)
 
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