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ネグロヨトウ
学名:Chytonix albonotata

ライトトラップに飛来した本種(2012.7.27 山梨県)
Data
和名 ネグロヨトウ
開張 23〜33mm
分布 千島列島(南部),北海道,本州,四国,九州,対馬
出現期 5〜6,8〜9月
花の蜜など
解説 翅の根元が黒いヨトウガ類の一種。
前翅は内横線から内側は黒褐色。
外横線は滑らか。前翅のM3脈に黒色条(外縁中央付近から外横線にかけての黒色部)がある。
外横線内側、後縁寄りに白紋がある。
低山地から山地にかけての普通種。
ホソバネグロヨトウに似るが、外横線が鋸歯状であることや、M3脈上に黒色条がないのに対し、本種では外横線は滑らかで、M3脈上に黒色条があることなどで区別できる。更に、本種のほうが多く、出現期も年2化である。
海外ではサハリン,朝鮮半島,中国,ロシア南東部に分布している。
 
国内に生息するChytonix属は以下の2種。
和名/学名 分布
ネグロヨトウ
Chytonix albonotata
千島列島(南部),北海道,本州,四国,九州,対馬
ホソバネグロヨトウ
Chytonix subalbonotata
北海道,本州,四国,九州
 
写真は7月27日の夜、山梨県の標高1,600m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。2日前にも撮影しており、その時の個体は鱗粉が擦れた個体だった。
PHOTO

ライトトラップに飛来した本種
(2012.7.25 山梨県)
ホソバネグロヨトウとの相違点

ネグロヨトウ
外横線は滑らか。
M3脈(外縁中央付近)に黒色条がある。
白点の形状では同定不可。
(2012.7.27 山梨県)

ホソバネグロヨトウ
外横線が鋸歯状。
M3脈(外縁中央付近)に黒色条がない。
白点の形状では同定不可。
(2018.4.29)
 
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