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ホソバネグロヨトウ
学名:Chytonix subalbonotata

ライトトラップに飛来した本種(2018.4.30 新潟県)
Data
和名 ホソバネグロヨトウ
開張 33〜35mm
分布 北海道,本州,四国,九州
出現期 5〜6月
花の蜜など
解説 翅の根元が黒いヨトウガ類の一種。
前翅は内横線から内側は黒褐色。
外横線は鋸歯状。外横線内側、後縁寄りに白紋がある。
低山地から山地にかけての普通種。
ネグロヨトウに似るが、ネグロヨトウでは外横線が滑らかであることや、M3脈上に黒色条があるのに対し、本種では外横線は鋸歯状で、M3脈上に黒色条がないことなどで区別できる。更に、本種のほうが少なく出現期も年1化である。
本種は日本固有種。
ネット上では白紋の形状で同定しているらしく、大半が誤同定しているが、白紋の形状は個体差があり、同定の基準にはならない。
 
国内に生息するChytonix属は以下の2種。
和名/学名 分布
ネグロヨトウ
Chytonix albonotata
千島列島(南部),北海道,本州,四国,九州,対馬
ホソバネグロヨトウ
Chytonix subalbonotata
北海道,本州,四国,九州
 
写真は4月30日の夜、新潟県の標高200m付近の林縁に設置したライトトラップに飛来した本種を撮影したもの。
PHOTO
ネグロヨトウとの相違点

ホソバネグロヨトウ
外横線が鋸歯状。
M3脈(外縁中央付近)に黒色条がない。
白点の形状では同定不可。
(2018.4.29)

ネグロヨトウ
外横線は滑らか。
M3脈(外縁中央付近)に黒色条がある。
白点の形状では同定不可。
(2012.7.27 山梨県)
 
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