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ムクゲコノハ
学名:Thyas juno

クヌギの樹液を吸う本種(2012.9.7 静岡県)
Data
和名 ムクゲコノハ
開張 約91mm
分布 北海道,本州,伊豆諸島,四国,九州,対馬,屋久島,トカラ列島,奄美大島,沖縄島,石垣島,西表島
出現期 4〜11月
果実や樹液
 幼虫はブナ科(クヌギ,コナラ,クリ,シリブカガシ),クルミ科(オニグルミ,サワグルミ,カシグルミ)などの葉を食べる。
解説 後翅の綺麗な大型のヤガ。
前翅は茶褐色で内・外横線と亜外横線は細く明瞭。内・外横線の間に腎状紋がある。
後翅は黒色で内部に青紫色の斑紋、外縁沿いは朱赤色をしており、大変美しい。
 
トップの写真は9月7日の夜、静岡県の標高600m付近のクヌギの樹液に来ていた本種を撮影したもの。本種は同年の7月23日にも同じ場所に設置したライトトラップに飛来した個体を撮影しているが、その時は1匹しか見つからなかったのに、今回は本種を多数見ることができた。樹液を吸っている時は必ず翅を広げるようで、美しい後翅を撮影できた。ライトトラップにも複数飛来した。その後、新潟県の標高200m付近でのバナナトラップに飛来、幼虫も見つけることができた。幼虫は刺激を与えると写真のように前半身を丸める習性があるようだ。更に刺激を与えると腹部裏面から赤い汁を出した。
PHOTO

クヌギの樹液を吸う本種@
(2012.9.7 静岡県)

クヌギの樹液を吸う本種A
(2012.9.7 静岡県)

クヌギの樹液を吸う本種B
(2012.9.7 静岡県)

クヌギの樹液を吸う本種C
(2012.9.7 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種@
(2012.9.7 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種A
(2012.9.7 静岡県)

ライトトラップに飛来した本種B
(2012.7.23 静岡県)

クヌギ上の本種
(2012.9.7 静岡県)

バナナトラップに飛来した本種@
(2018.7.14 新潟県)

バナナトラップに飛来した本種A
(2018.7.14 新潟県)

幼虫@
(2018.7.14 新潟県)

幼虫A
(2018.7.14 新潟県)

幼虫B
(2018.7.14 新潟県)

幼虫C
(2018.7.14 新潟県)

幼虫D
(2018.7.14 新潟県)

幼虫E
(2018.7.14 新潟県)

幼虫F
(2018.7.14 新潟県)

黒っぽい幼虫@
(2018.7.15 新潟県)

黒っぽい幼虫A
(2018.7.15 新潟県)
 
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